2011/06/30

本日の収穫

なんとか維持している区民農園の畑ですが、定期的に収穫できるようになってきました。
本日の収穫はこれです。



























枝豆も、なんとか豆が入りましたよ。
ビールが楽しみです。
キュウリにいたっては、それこそドンドン出来てしまいます。
放って置くとヘチマのような巨大キュウリになってしまいますので、必ず収穫してきます。

あまりに毎日食卓に上るせいか、我が家ではキュウリが人気ありません。
いろいろ食べ方を工夫しなければ。

2011/06/27

渓流の魚と放射性物質

震災というか、福島第一原子力発電所の事故に関しては様々な報道がありますが、私の身近なところで予想に反した事がありました。
それはヤマメなどの渓流魚に放射性物質がどれほど蓄積されるかという事です。

今日のニュースですが『政府は27日、暫定規制値を超える放射性物質が検出された福島県の阿武隈川(信夫(しのぶ)ダムの下流域に限る)と真野川、新田川で取れるアユ(養殖を除く)について出荷停止を同県に指示した。アユの出荷停止は初めて。いずれの川も漁の解禁日は7月1日。阿武隈川のうち信夫ダムの下流域についてはウグイの出荷停止もあわせて指示した。(毎日新聞)』とあります。

かなり前になりますが、水産物の放射性物質検出が多々発表される中に「ヤマメ」が含まれていた事には正直驚きました。
現実には『これまで(6月24日現在)の水産物の放射性物質調査において、アユ、ヤマメ、ウグイ、ワカサギ、イワナで暫定規制値を超える値が検出されており、引き続き、淡水域の水産物についても広く調査を行います(水産庁)』という状況になってしまっています。
ヤマメやイワナは渓流のかなり流速の早い水域に生息する魚です。
彼らが主食とするのは水生昆虫、カゲロウやトビケラ類です。
これらの昆虫は川底の有機物等を餌としています。
これらの餌にセシウム等の放射性物質が含まれていたと考えるのが妥当です。

川というのは、確かに周辺の山々に降り注いだ雨が合流した流れです。
ですので、川の表面積からは考えられないほど、周辺の降下物を集めているだろうとは想像できます。
しかし予想外だったのは、その周辺の森林の木々や地表の植物がもっと吸着すると思っていたのが、実際はかなりそのまま川へと流れてしまったのではないかという事です。もともとカリウム等のミネラルが少ない山岳部の環境で育つ植物、樹木はもちろんですが森林部の草や苔、カビ類などは吸収しない(それほどミネラルを必要としない)のでしょうか。

魚をはじめ、水中で生活する生物の多くは「エラ」で呼吸しています。
肺呼吸と決定的に異なるのは、エラ内部を通過する水に含まれる酸素を吸収することです。
エラからミネラルを吸収しようという働きは殆ど無いはずですから、呼吸器官からセシウム等を吸収することは、殆ど無いと思われます。
我々、肺呼吸の場合は気体を肺胞に取り込んでから酸素を吸収しますから、イヤでも肺胞内に不要物を蓄積する構造だと考えられますが、それに比較すると呼吸による放射性物質の取り込み量は大幅に少ないでしょう。
いずれにせよ、渓流魚達の内部被曝は捕食する行為を通じての結果が殆どであろうと思うのです。

我が家では「ヤマベ(オイカワ)」を飼っています。
渓流というよりは中流域に生息するコイ科の魚です。
上のニュースの「ウグイ(ハヤ)」も同様に中流~上流域に生息するコイ科の魚です。
先日、秋川では私の毛鉤に掛かってくれました(全てリリースしましたよ)。
うちのヤマベ君達を観察していると思いますが、魚達は猛烈に食べますね。
恐らく有機物の少ない上流域に生息する魚達は、常に食べまくりの生活だと思います。
何か食べれそうな虫っぽいものが流れてきたら、すぐにガポッとやってしまうのだろうと思います。

だから「フライフィッシング」なんて釣りが成り立つのであって・・・。
そして体内においては、少ない栄養素を効率的に溜め込むシステムがあるのかもしれません。

アユなどは苔しか食べません。
呼吸でなく食べることから蓄積したとすると、川の底石に生息する苔類が蓄積したと考えるのが普通です。
これら苔類も、張り付いている石から窒素やカリ、リンを取り込むのは困難と思われます。
すると流れている水から強力にこれらの必須栄養素を吸収する機能を持っているのかもしれません。
アユ達は、この強力な吸収力を利用して生活しているのでしょう。

人間が考える常識以上に、生物達は自分達が生息する環境に適応し、必要な栄養素をいかに効率よく吸収できるかという分野で進化しているのではないかと思います。

海産物の放射性物質の蓄積、食物連鎖による高濃度化に関してはどうなのでしょうか。
この件に関して原子力安全委員会が海外メディアに対して行っている記者会見の映像をYoutubeで見たことがあります。
海外の記者が「食物連鎖によって蓄積するのではないか?」との質問に、確か西山審議官だったと思いますが「食物連鎖によって蓄積、高濃度化することはありません(英語で)」と回答(断言)していました。
海外記者もそれ以降質問を続けることはありませんでした。
この記者会見そのものが、とても寂しいものでした。
何十席も用意してある椅子に対し、数席しか記者がいないという・・・。
私もそのやり取りを寂しく思い、いや一方では驚きました。
原子力の専門家は生物学においても「断言できる検証」があったのだ、と。
きっと、あらゆる魚達を人工飼育し、飼育している水にセシウムを混入する実験をしたのでしょう。
さすがです、恐れ入りました。

ですが、申し訳ありません。
私はこの西山審議官の断言を拍手喝采で「それなら良かった、大丈夫!」と思えないのです。
断言するからには、きっと行っているはずの検証について全く触れられなかったものですから。
この私の投稿も「思われます」という記述が多いですね。
なかなか断言などできません。

2011/06/24

月の桂

「月の桂」というお酒を買ってきました。
週末に身内でちょっとした会をするので選んできたお酒です。





















名前からして、いかにも京都の酒なのですが、普段ですと京都(伏見)のお酒を選ぶことがほとんどありませんでした。
今回の会の主役である義父は滋賀の人です。
滋賀の酒でもよかったのですが、三ツ矢酒店に、ピンと来る滋賀の酒がなかったのです。
いつもは伏見の酒を飲んでるようですので、それならばと思い伏見の酒にしたというわけです。

しかしこれ、完全に「ジャケ買い」というやつですよね。
でも私の場合、日本酒を買う場合においては殆ど「ジャケ買い」です。
決め事は、飲んだことのない「純米酒」を買うことです。
精米歩合(とくに吟醸か否か)には全く拘りません。
この「月の桂」は?


精米歩合が55%ですから吟醸レベル、かなり磨いてます。
暑くなってくると、何か清涼感を求めるふしがあります。
酸味はどの程度なのでしょう、分かりません。
ラベルは樹脂製らしく、和紙のような趣きは微塵もありません。
しかし、桂川から命名されたらしいですが、名前が良いではないですか。
私的には桂離宮と月を連想してしまって、勝手にイメージが膨らんでいます。

一升で¥2,520です。
普通酒が一升¥1,500~¥2,000、この中でも良い酒(自分に合う酒)を見付ける事はできます。
純米酒に限定すると¥2,000~¥3,000程度の価格帯になってしまいます。
しかしよく言われていることですが、この差で得られる効果は大きいと思います。
好みの酒が見つかる、というよりは良いものが沢山見つかる領域という感じでしょうか。
「俺は〇〇しか飲まない」というのもストイックで良いかもしれませんが、日本酒(特に純米酒)は、いろいろと試す方が楽しいと思います。

とりあえず冷蔵庫で冷やしておいて、まず冷で、つづいて常温、最後に燗で行きたいと思っています。

2011/06/22

草刈

最近は雨が続いていました。
これは、畑に水やりに行かなくても良いという事を意味します。
しかし、この状態では雑草もドンドン育ってしまうのです。




















やはりボウボウと茂っておりました。
既に手で抜いていける状態ではありません。
深く根がはっています。
鍬とシャベルを使って1時間程、とりあえず大雑把ですが抜きました。




















苦あれば楽あり。
少しですが収穫可能なものもありました。
今回はキュウリと茄子です。
冷やして塩かけて食べたら旨いだろうな。
茄子だって神保町のカギロイみたいに、生で味噌つけたりして。





















トウモロコシも既に花をつけています。




















ミニトマトはまだ青いですが、丸々と。














エダマメも楽しみなのですが、なかなかサヤの中に大きな豆が入ってくれません。

2011/06/20

秋川

今年初めての秋川です。
毎年行っているのですが、今年は重大な事件が起きてしまったのでなかなか来れなかったのです。
テントは張らず、「秋川荘」にいつも宿泊しています。















正確には、杉並区立学校教職員研修所「秋川荘」といって杉並区の施設です。
秋川に面した立地なので、川遊びには持って来いなのです。











 















川の流れもご覧の通り、緩いトロ場ですので、子供が泳いでも安心です。
今回は水温がまだ低かったので、泳ぐことは出来ませんでしたが、夏休みくらいですと泳げます。

岸に流れ込みがり、サワガニもいます。 

小川のような流れの部分にカモの赤ちゃん発見(近寄ったら逃げました)。

せっかくなので、近くの「いなげや」でトウモロコシ、ソーセージ等を購入して炭で焼くことに。
炭もいなげやで購入です。
いつも思う事ですが、炭に着火させて火の管理をするのが苦労ですよね。
手っ取り早く、ガストーチで着火させてしまおうと思いました。
が、トーチはあるものの、ガスボンベを忘れました。
キャンプセットに必ず1本入れてあったのですが、この間の震災の時に出してしまっていた。
しかし手段は複数用意しているのがプロというもの。
昔バイクツーリングしているときから世話になっているSIGGのガソリンバーナーで着火します。
その名も「ファイヤージェット」です。














20年以上前の事ですが、この堅牢そうな見た目と、スイス軍採用という情報に乗せられ購入。
当然プレヒートを要しますので、煤だらけになります。
温まってからはブルーの炎となり煤は出ませんが、火力調整はほぼ不可能。
ゴーという音と共に全開状態で炎を出しますので、トロ火料理は諦めざるを得ません。
これからガソリンコンロを購入する方にはお勧めしません(現在国内販売していないと思います)。
今ならばMSRのドラゴンフライか、OPTIMUS(オプティマス)No.85 NOVA+をお勧めします。
使ったことはありませんが、噂によるとこの機種は火力調整が自在らしいです。
ですが私の場合、このSIGGを2台も持っているのです。
上記の様な欠点はあるのですが、なぜか好きで10年くらい前に1台買い足しました。
これから先、ガソリンバーナーを買い換える事は恐らくないでしょう。

とにかく炭に着火させるだけですから、SIGGにとっても簡単な仕事です。




















あとは焼けるのを待って、醤油で味付けするだけです。
子供たちもとりあえず満足。

ところで、今回は重要な仕事があります。
先日作った毛鉤「Backwards Hirata Nymph」の実地試験を行わなければ。
実際にエルモンヒラタカゲロウの羽化もよく見かけますし、石の裏にもカメチョロがたくさんいます。
シーズン的には間違いないでしょう。
とりあえず、トロ場で何度か流しました。














入れ食いです(ただしハヤが・・・)。
しかしこれで毛鉤の性能はある程度実証したと言えましょう。
この毛鉤の形状(シルエット)と流れ方に問題はなさそうです。
あとはサケ科の魚に対して実証するのみ。
数少ないポイントを流しました。














います!一瞬尾びれの水しぶきと共にガガッという手ごたえを感じたのですが・・・。
当然ですが、以降は何度流しても来ません。
多分ニジマスでしょう。
この毛鉤は諦めて別の毛鉤へと替えます。
同じ形状ですが、ダークカラータイプでトライします。
全く反応なく駄目(川を休ませてもないし)。














考え方を変えて、ウェットにします。
「善福寺公園スペシャル」です。
何もスペシャルではないのですが、善福寺公園で拾った黒いカモの羽を使って作ったウェットフライです。
ちょっとオーバルティンセルが太すぎますね。

これも駄目で、クラシックパターン「Jock」に頼ります。
美しい毛鉤です(上手くできると)。

これでもか~と思いましたが、無視されます。
奇をてらって、今まで使ったことの無いパターン「Emma(イエロー)」を。

とにかく、駄目でした。
よくあるパターンです。
その後、ミャク釣り(餌釣り)の老人がその近くでニジマスをゲットしていました。
戦いは終了したようです。

2011/06/18

真実とは

日本からパリ近郊の空港に空輸された静岡県産の緑茶の葉から欧州連合(EU)の許容基準の2倍を超える1キログラムあたり1038ベクレルの放射性セシウムが検出された(中日新聞)そうです。

原子力発電推進派であろうとなかろうと、今、日本に住む人達の共通の思いは「自分の身の回りから放射性物質がなくなって欲しい(もしくは、あの事故後も無い)事でしょう。
この思いは当たり前だと思いますし、私自身もそう思っています。
これは「思い」であって、真実ではないという事も確か。
しかし同じ思いを共有するグループの中にいると、これが「真実」と限りなく同化してしまうらしい。

「今回はたまたま悪条件が重なった」、とか「検査したサンプルの示した値がたまたま多かった」と思うかもしれません。
その可能性も当然あります。
しかし、そう信じ続けるのは、この思いを共有するグループ(日本もしくは静岡、もっと限定すれば静岡の茶葉生産者)の中だけになってしまう。
フランス側からすれば全量の1%でも基準外であれば、「静岡茶は汚染茶葉」として危険視するのは当然のこと。
もっと困るのは他県の茶葉も含めて「日本茶は汚染茶葉」という認識を世界中で定着させてしまう事のはず。
過去のBSE問題、毒入り餃子問題のときに私たちが取った行動や考え方を思い出せば容易に理解できるはずです。

この「思い」と「真実」が混同されてしまうというのは、多々ありますね。
「原子炉が破壊される確率は、ほぼゼロに近い」というのと「原子力発電所は安全である」というのは似ているようには見えますが同義ではありません。
この場合「安全である」というのは結果だけが示すことができる言葉であり、人間の口からは軽々と出せるはずのない言葉であるはず。
特にこの議論ですと「原子炉」と「原子力発電所」というのが混同されてしまっていますし。

『フランス政府の発表について、静岡県の川勝知事は「放射性物質が検出されたのが本当に静岡県産の茶だったのかというところから、事実関係を急いで調査するよう関係部署に指示した。飲用にする場合、放射性物質は基準値以下になることが県の調査で分かっており、静岡の茶は安全だということを改めて強調したい」と述べました(NHK)』とのこと。
自分のところからはありえない(と思う)、あるとすれば他県産であろう、という狭いグループ意識が垣間見れる発言です。
茶葉のような乾燥して出荷する商品の場合、単位重量あたりの放射線量は高くなってしまうことが想像できます。
野菜のように念入りに洗浄してから検査する事も不可能ですから、そういった意味では同情できる部分もあります。
しかし「安全であることを改めて強調」するそうなのですが、それは先程も述べました。
人間の口から軽々と出せる言葉ではないのでは?

私もよく「思い」ます。
この毛鉤は必ず釣れるはずだ!釣れない訳がない!と。
しかし「真実」は魚だけが知っていて、いくら私が力説しようと虚しいだけ。

2011/06/17

手巻き煙草

未成年者喫煙防止の観点から、閲覧は満20歳以上の喫煙者に限定させていただいております。

ピースでさえも巻きなおしているくらいですから、既製品の煙草というものを殆ど消費してません。
今回はマニトーの黄色(ゴールデンシャグ)を買ってきました。
青の方(オリジナルシャグ)より、少々軽い気がします。
それに少々辛めかな。

手巻きは多くの方が各自の方法で実践されていると思います。
私は「手巻き」とは言うもののローリングマシンがないと綺麗に巻けませんし、硬巻きが好みです。
それにオリジナルのフィルターを入れますので、ローリングマシン以外は考えられません。

用意するのは、ローリングマシン、巻紙、シャグ煙草、そしてコーヒーフィルター(103)です。














そして、このコーヒーフィルターを30mm×90mmにカットします。
103のフィルターからは概ね3枚確保できます。
実際は、あらかじめ大量に切っておきますが。
余った部分は、フライパンの掃除等に利用できます。














プレスのリブ状エンボスの部分を中心に、クルクルとゼンマイのように巻いてゆきます。
このエンボス形状が内部で乱気流を生成し、更に表面積を確保することによって良い結果を生み出します(と思っています)。














そしてローリングマシンの片側に設置します。
このとき巻いてある方向を間違わないように。
ローリングマシン、とは言え簡素な道具でとてもマシンという感じではないです。
私の場合はいろいろ試した結果、ベルギーのRIZLAのものを愛用(インドネシア製です)。

残りの部分に煙草葉を詰めます。
煙草葉って紅茶葉みたいです(以前紅茶を巻いて吸ってみたこともあります。不味かった)。

手前のローラーを被せて閉じ込め、ペーパーを隙間に挿します。
糊の部分を上端手前側とします。

手前側のローラーを手前にクルクルと回すとペーパーが引き込まれます。
この際に奥側のローラーにテンションをかけていると硬巻きとなります。

最後に糊の部分を一旦残し、切手のように濡らします(要はペロッと舐めます)。
さらにクルクルと巻き進めますと、ペーパーが完全に巻き込まれます。
奥側のローラーを奥にちょっとだけ回すとコロンと完成した煙草が飛び出してきます。
無添加のマニトーの葉と無添加のペーパー、無漂白バージンパルプ製フィルターで無添加煙草の完成です。

この作業が楽しいかどうかは別として、今では日常となりました。
少なくとも、燃焼促進剤等の添加物を最小限にはできるかもしれません。
その効果か、こうやって巻いた煙草は灰皿に置いておくと自然消火します。
RIZLAの銀という、一番燃焼速度の遅いタイプだからかもしれません。
ちなみにピースの葉をRIZLA銀で巻いたものでも自己消火します。
ですので、灰皿からモクモクと勝手に煙をあげる状態になることはないでしょう。

ニコチンやタールの量は変わりませんよ。
むしろ多いでしょう。
特にタールは低温で燃焼させればさせるほど発生しますから、燃焼促進と逆の方向に向いているこの方法ですと、より多くなっているはずです。

RIZLA社のペーパーでも燃焼速度の違いによって何種類かあります。
でも燃焼速度の速いペーパーは大概不味いですし、余計な味が混ざります。


2011/06/14

ヒラタカゲロウニンフ

今週末、久しぶりに釣りに行こうかと思っています。
私の場合、釣りといえばフライフィッシングです。
若い時はバイクで沢に入っていって岩魚を狙うというのが楽しみでした。
沢を上りながら、キツイ体勢で7ftくらいの短いロッドで木陰や岩の後ろのピンポイントに毛鉤を落とすというような釣りです。
どんどん上流へと登りながら釣り進んで行くというのが基本です。
これ以上行けないという所に達すると崖を上り、バイクを停めた場所まで林道を下って行きます。
使用する毛鉤の殆どはドライフライかフローティングニンフです。
よく言われていたように「ナチュラルドリフト」に徹底していました。

最近はウェットフライの出番が多いですね。
子供たちを川に連れて行くようになってから、沢には全く行かなくなりました。
遊び場を兼ねる、割と緩慢な流れの中で、ゆっくり釣る場合はこの方が向いています。

ところで、今回は試してみたい毛鉤があります。
一応、私の考案した毛鉤です。
「Backwards Hirata Nymph」とでもしておきましょう。
ヒラタカゲロウの幼虫(Nymph)をモデルにした毛鉤ですが後ろ向きなのです。
エルモンヒラタカゲロウでもタニヒラタカゲロウでも何でも構いません、いわゆる「カメチョロ」です。
尾の数で多少は見分けがつくのかもしれませんが、あまり気にしたことはありません。
あの平らな形状が、きっと魚達にとっては「食べ物の記号」になっていると思い込んでいるのです。
もしかすると、既に何方かが作っているかもしれませんけど。

フックはTMCの3769、今回は#10にしました。
ウェットフライを作る上ではメジャーな針です。














通常通り下巻きをします。
ユニスレッドの「Rusty Dun 8/0」です。















フックのベンドまで行ったら、ヘンフェザント(メスキジ)のテイルを固定します。
これがウィングケース兼テイルになりますので、長さはこの時点で見当をつけなければなりません。
また、フェザントテイルでなく、グースクイルやマラード、ムースヘア等、何でも構いません。














さらにヘンネックハックル(雌鳥の首の部分の羽)を一枚固定します。
巻いたときに表側がアイの方向になるようにします。
今回はブルーダン(グレイ色)を使用しました。
ファイバーの長さが適当であればパートリッジ(ウズラ)等でも良いでしょう。 














 ハックルをシャンクに巻きます。














 ここでシルバーワイヤを固定し、後にリブにします。
そしてボディ(ギル)となるハーズイヤー(うさぎの耳の毛)をスレッドに撚りつけます。
後にピッキングしますので、多めに。














ハーズイヤーのモジャモジャボディができました。














最初に固定しておいたフェザントテイルを折り返し、ワイヤで巻きながら固定して行きます。
アイの部分でワイヤを固定し、さらにテイルをディバイドします。
たすき掛けで良いと思います。















テイルがあるので、ウィップフィニッシュは困難です。
ハーフヒッチします。















ボディのハーズイヤーをポドキンでピッキングします。
ヒラタカゲロウなので、横方向に掻きだすのが良いかと。














クリアのバーニッシュでヘッド(テイル)を仕上げます。














上から見るとこんな感じです。
センターを真直ぐ通らなくてはならないフェザントテイルが曲がってしまってますがご了承ください。
テイルをディバイドするのは面倒な作業です。
ですが実際に現場でティペットをアイに通す時に、ディバイドしておいて良かったと思うはず。














それにしても、初めて毛鉤を巻きながらの撮影をしましたが、これは大変な作業ですね。
いままで何気なく眺めていたフライの作り方の本を書いていた方達の苦労を感じました。
それに写真で見ると下手さ加減も露わになってしまいます。
ダイナキングのバイスのジョーに錆びが浮いているのにも気が付きました(磨かなくては)。

2011/06/12

ピース復活

未成年者喫煙防止の観点から、閲覧は満20歳以上の喫煙者に限定させていただいております。

あの震災でJTのパッケージ工場が被害にあったようです。
この機会にいくつかの銘柄の煙草が廃盤になりました。
チェリーなどの懐かしい銘柄もそのリストに入っていたようです。
この辺は私も数回しか吸ったことはありませんが、香りはなんとなく記憶に残っています。
廃盤にはならずとも、売れ筋の「マイルドセブン」シリーズ以外は、殆どの銘柄が欠品状態でした。
ピースもその影響で6月6日まで出荷されない状況でしたので、久しぶりなのです。

いろいろ意見はあるでしょうが、私はJTの煙草ではピースが好きです。
学生の頃はショートピース(たまにショートホープ)がメインでした。
80年台の後半でしたか、ピースライトが発売されたと記憶しています。
で、味と香りが満足できるのならライトの方がいいのでは、と思い替えた気がします。
その後はあまり考えずにピースライト一辺倒だったと思います。
でも、ごくたまに両切の本物のピースを味わってみたくなる事も。

昨年の増税で、煙草愛好家の方々は様々な方向に向かわれたと思います。
私もそれなりに考えました。
で、向かった方向は嗜好品はより極めるべし、という方向。
昔に愛飲していたショートピースに戻ろうと思ったのです。

















けれどもかなりの値上げですから、いろいろ考えました。
キセルにカットしたピースを挿して吸うという事もしました。
さらにキセルの吸い口部分だけ分解して(なんとかフィルターみたいな体裁です)挿したりもしました。
昔「サザエさん」で「節約」か何かがテーマの時、マスオさんと波平さんが、爪楊枝に煙草を刺して吸っているシーンがありましたが、両切の煙草をできるだけ根元まで吸おうという苦肉の策だったはず。
実際は刺した穴から空気が入ってしまい、うまく吸えなかったのでは?と思います。
まあ、簡単に言えば消費量を削減しようとしているわけです。
その過程で、ピースに代わるシャグ(手巻き)煙草は無いか、と探しもしました。
DRUM、GOLDEN VIRGINIA等のメジャーなものから手始めに、いろいろ味見しました。
シャグ煙草は、やはり欧州製がほとんどです。

最終的に「紙巻煙草」は上記ピースか、またはドイツの「マニトー(MANITOU)の青」を「リズラ(RIZLA)の銀の紙」で巻くというのが、自分の求めている味であるという結果になりました。
そう、ピースもRIZLAの巻紙で巻き直すのです。

















RIZLAの銀は同社で一番薄い紙、たしかヘンプ(麻)製だったと思います。
トレーシングペーパーの様に透けますので、いつだったか飲んでいる時に「タバコ濡れちゃってるよ」と言われた事があります。
とにかく、巻き紙で煙草の味や性質は全く変わってしまうのです。
逆に言えば、紙を工夫すればいろいろな味や性質のタバコも作れるはずです。
農産物である煙草葉を意図する方向に品質改良するのはきっと困難でしょうけれど。

















マニトーの他にもアメリカンスピリットのシャグ煙草も好みの味わいです。
ピースやマニトーより葉の刻みが荒めですので、より燃焼速度が遅めな気がします。
この煙草もマニトー同様「100% ADDITIVE FREE」つまり無添加です。
煙草葉の無添加って、嫌煙者から見ると「?}なのだろうと思います。
でもね、煙草も農産物なんですよ。

















巻き紙が付属なので、この紙を使わないともったいない。
でも、付属の巻き紙は多くの場合紙臭くて使いません。
けれどもその中にあって、このアメスピ付属の紙はかなりレベルの高い紙です。
煙草を巻く際には両切にはしません。
結局、指ではさむ部分の葉は残ってしまいますから。
私の場合、オリジナルのフィルターを一緒に撒きます(このフィルターに関してはそのうち)。
ですので、結果的に両切ピースの場合、1本の葉の分量から2本分作れるという結果になりました。

極めるなどと言っておいて、葉の消費量削減の話だけではないか、と本当の愛好家からは文句が出そうですね。
でも先程「紙巻煙草」に関しては、と言ったように、この過程では小粋をキセルで吸ってみたり、パイプ煙草に手を出してみたりと様々な方向を探った結果なのです。
今では完全に無駄なく、栽培された煙草葉を消費していると断言できます。
また、パイプ煙草に関しては、「新たな領域を知ってしまった」という気がします。
先人達のささやかな楽しみはこれだったのか、と納得してしまいました。
これもまたそのうちに。

また平和(Peace)な時代が来ますように。


2011/06/11

ゴードンのジン

久しぶりにジンを買いました。
お酒は殆ど何でも飲む方ですが、ジンは今年になって初めて。
夏も近づいたせいか、気分的にという感じです。

ジンライムあたりが良いのでしょうが、あいにくライム(ジュースも)も無いのでそのまま飲みます。
ストレートで飲むときは、写真のゴードンよりもボンベイサファイヤの方が香りは好みです。

ジンというと通常はストレートでなくカクテルのベースが殆どですよね。
ビーチブランデーか何かとミントの葉で作るダービーというカクテルがあります。
ビーチブランデーを入れるのは面倒(用意しておくのが)です。
でも、ミントの葉を入れるだけでも、結構いけるような気がします。
栽培してみようかな。