2012/12/28

学割の情報

先日吉祥寺駅で、ふと目に留まった看板。



















学割ですか、携帯電話会社のようなプランですな。
若い層の購読者が増えるといいですね。

ところで常日頃思うことなのですが、新聞社って広告を掲載して広告料を取っているんですよね。
さらに購読者からも購読料を徴収するというビジネススタイル、メディアです。
一方、一部を除く放送局(ラジオを含め)は、基本的に広告料で運営されているメディア。
この違い、紙面という「物体」を作るというコストの結果なのでしょうか。

確かに紙面であれば視聴時間にとらわれる事もなく、「時間」に依存してしまう「放送」というメディアとは別の利点があります。
また「購読者数」というデータは、「視聴率」というデータよりも遥かに正確なデータですから、広告主にとってもメリットが多そうです。

けれどもその両者のメリットを兼ね備えたものが「インターネット」であるという事は疑いようがありません。

米国を代表する週刊誌「ニューズウィーク」が紙媒体での発行をやめ、最終号が今週から書店に並んでいる。今後は、デジタルのみで発刊を続ける。また、日本版は引き続き雑誌としても発行されるという。
 1933年に創刊された同誌は、「タイム」と並んで世界中に知られてきた。しかし、広告収入や販売部数の減少に苦しみ、2年前にはわずか1ドルで経営権が売却された。
 12月31日号の表紙は、ニューヨークにあった旧本社の白黒写真のうえに、「#LASTPRINTISSUE(最後の紙媒体号)」の文字がハッシュタグ(ツイッターで使われるキーワード)として印刷された。ティナ・ブラウン編集長は巻頭コラムで、新しいデジタル媒体を来年2月下旬までには公表するとしたうえで、「今後も質の高いジャーナリズムを維持する」と述べた。
(2012年12月27日 朝日新聞デジタル)
日本では継続して紙媒体での発行が行われるようですが、時間の問題のような気がします。

今のところ新聞各社の電子版は有料配信の方向です。
最近、電車の中で新聞を読んでいる人が少なくなった様に感じます。
購読層の年齢と購読できるIT機器の普及率を考えると、電子版の購読者数がトップなのは日経だと想像できます。
しかしどうでしょう、その多くはまだ紙媒体と併用している層だと思うのです。
まさに過渡期だとも言えます。

「情報化社会」などと言われて久しいですが、この言葉が叫ばれだしたのはいつ頃だったでしょうか。
電車内の液晶モニターに度々映し出される日経のCMがあります。
就職活動中の学生に先輩が「日経を読まなきゃ」と、確かに「昔」はこうだったなぁと思ってしまうのです。
その頃であれば、上記の朝日新聞「学割」は嬉しいプレゼントでしょうね。

価値があると思える情報に対しては、コストをかけても良いとは思っています。
しかし、情報に加えてジャーナリストの高尚な主張の作文を付録として付けているから「価値があるんだ!」と言われてもなぁ。
その主張というやつは、本当に同意できるのであれば「本」としては購入するかもしれないが、定期購読であり情報源である「新聞」では必要ないと思ってしまうのですよ。

ましてや「公共」放送などと言いながら、創作動画と、主張する解説員や有識者が出演して庸列な、いや知的な個人的見解をまくし立てる番組に対して、見たくも無いのに有無を言わさず「視聴料」を出せと言われてもね。
テレビとラジオと新聞や雑誌しか「情報」が無かった頃ならばともかく、もはやそんな情報が「公共」とは思えないですし「公共」とはなんぞや。
このブログ(個人的見解を書きまくり)と変わりません。

ただ、受像装置(テレビ)はDVDやBlu-rayの映画や撮影したVTRを見る為には依然として必要。
スクランブルして欲しい。
あくまでも「個人的」見解ですがね。

2012/12/23

マウンテンバイクのクランク交換 その2

パーツは揃いました。
いよいよクランク交換の作業に入ります。

その前に、届いた新しいタイヤ、シュワルベのロードクルーザーというタイヤです。
フレンチバルブのチューブ(パナレーサー)とともにナチュラムで購入しました。

















これは本来長距離ツーリング用として古いホイールに組む予定だったのですが、やはり一度使ってみたくなってしまいました。
とりあえず新しいホイールにセットしてみます。

















今までブロックタイヤしか使ってなかったので、ちょっと試してみたいではないですか。
気に入らなければ元のブロックタイヤに戻せば良し。
元の古いリアホイールには先日入手した「予備用」のDEOREのスプロケットを取り付けておきます。

















さて、クランクの交換に入ります。
先日、CWS吉祥寺で注文しておいたチェーンリングボルト。
じつはXTR(FC-M760)用の品番で頼んでいたのですが、何故かDURA-ACEのシルバーものが納品されていました。
それでも良いのですが、XTR用はきっと黒だったのではと思ってわざわざ注文したのです。
このDURA-ACE用ならば今後いつでも買える、と思い店頭で販売していた別のボルトに変更してしまいました。

















少し黒味がかった染色がされているのですが、SHIMANOのどのシリーズか判りません。
こちらの方がデザイン的に好みです。

これで3枚のチェーンリングをクランクに取り付け完了。
黒のチェーンリングで統一されたDEOREのクランク、標準の状態よりもいい感じ。
引き締まっています。

















さあ、10年使った古いクランクの取り外しです。
まずフィキシングボルトを8mmのアーレンキーで外します。

















簡単に外れました。
ですが、この8mmのアーレンキーも持っていなかったので新規に購入しました。
またこれらの部品、10年着けっ放しでしたから、おそらく固着してしまっているだろうと思い、数日前からCRC556を吹いて内部に染み込ませておいたのです。

続いてクランクを抜きます。
この為に購入したコッタレスクランクエキストラクター(SHIMANO TL-FC11)という工具を使用。
クランクにねじ込みます。

















そしてエンド部分をモンキーレンチで回してゆきますと、このエンド部がどんどん前進して行き、相対的にクランクを手前に抜いてゆくという構造です。

















この作業も無事に完了。
取り外した古いクランク、お世話になりました。

















次はBB(ボトムブラケット)の取り外し、もちろん専用工具が必要です。
ボトムブラケット取り外しツール(TL-UN74-S BB)を噛ませてモンキーレンチで回すだけ。

















ですがこのツール、BBに対してかなり遊びがある設計です。
恐らく各社のBBに使えるように余裕を持たせているのでしょう。
ですから手を放すと、このようにお辞儀してしまいます。

















これはネットで様々な方の体験談から予想しておりました。
そして、その対処方も皆さんの知恵をお借りする事にします。
本当に大事な箇所ですから「なめたらあかん」のです。
このツールがBBに密着する状態を保っていなければ、迂闊にモンキーで回せません。
ネットでの情報を参考に、このようにしました。
BBツールに大径ワッシャーを2枚、加えて100均のレンチ(何時ぞやハブレンチとして使ったもの)を重ね、先ほど取り外したフィキシングボルトで固定します。

















こうすることにより、ツールがBBに密着する状態を保ちます。
これで「なめる」ことを恐れず、トルクのみを与えるという作業に専念できるのです。

これで外せるはず・・・だったのですが全く回りません。
CRC556をかなり浸透させているのに!
モンキーの柄の部分に乗り、70kg程の荷重を掛けても駄目。
モンキーに木片を当て、ハンマーで叩いて回す(つまりインパクトレンチです)などもしたのですが。
残す手段は、モンキーの柄に長い鉄パイプを被せて柄を延長し、大きなトルクを与えるくらいか?
建築足場用の鉄パイプか何かを用意しようと考えたのです。

思いとどまりました。
この鉄パイプ、他に使い道がありません(強盗撃退の武器に使えるかもしれませんが)。
考えた末、CWS吉祥寺にクランクのない自転車を押して行き、取外しをお願いしました。
























我がHARDROCKをCWS吉祥寺に預け、30分程すると「BB外れました」という電話が。
やはり、こういう時はプロに任せるべきですね。
外れたBBです。
ヒャーッ!
予想していたとは言え、錆び錆びです。
逆に見える部分は中の状態を想像できない美しさを保っています。

















けれども、意外と良く回るんです。
しかし調べてみると右ワンと左ワンが既に平行でない。
10年間ご苦労様でした。
フレーム内部を綺麗に洗浄し、新しいSHIMANOホローテックⅡのBB、そして新しいクランクを取り付けました(固着を防ぐためにグリスを塗布して)。
そして三ヶ島のペダルも。
























チェーンは先日購入してみたミッシングリンクで接続。
これでチェーンの取外しが楽になりそうです。

















ディレーラーの調整も必要のようです。
ずいぶんクランクが外側に来てしまっているようです。
BBのスペーサーも指示通りの枚数を入れたのですけど、スペーサー1枚分程外側になっている感じがします。
これでいいのでしょうか。

















不安を感じつつもディレーラー調整します。
またこれが、なかなか決まらないのです。
少しずつ調整してみます。

さて、組み込みを終えた我がHARDROCKは・・・。














































いや、格好悪いなぁ。
シュワルベのスリックタイヤ、幅は1.75inchですのでそこそこ太いタイヤだと思っていたのです。
しかしこうして見ると、いかにも華奢な感じです。
フロントのフェンダー(泥避け)やリアのキャリアがあるせいで、余計に貧弱に見えるのか。
太いSR SUNTOURのサスペンションフォークのせいなのか。
最近流行のクロスバイクのようなスマートさには程遠い。
パニエバッグをキャリアに取り付ければ、キャンピングらしい見映えで落ち着くのかも。

いままで極太のブロックパターンのタイヤの状態を見慣れてしまっていたのは確かです。
けれどこのタイヤでもバイクでいうと「モタード」みたいな雰囲気になるかと期待していたのです。
まぁ、バイクでもモタードより純然たるオフ仕様の方が格好良いとは思ってますが。
いずれにせよ、このタイヤはキャンプツーリング専用にしようと思いました。
やはりHARDROCKにはブロックタイヤでしょう。
少し試し乗りした後に交換(元に戻す)することにします。

2012/12/19

LED電球

先日夜のJR四ッ谷駅のホームにて。
以前より明るくなったなぁと思い、ふと上を見たのです。



















FLR40Wのラピッド式蛍光灯かと思いきや、ちょっと様子が違う。



















写真に撮っても良く判らないとはは思います(by iphone)。
光源の対角上にゴーストが発生していますが、これが等間隔のドット状になっています。
そう、蛍光灯ではなくLEDなのです。

LEDの進化と普及は急激に進んでいます。
特にPanasonic(旧松下)を筆頭に家電メーカーが「LED電球」の性能アップを進めていった功績が大きいと思います。

数年前の段階では照明器具メーカーが主導でLED照明器具の開発が盛んでした。
これは従来のソケット規格(E26、E17といったエジソンベースのネジ込み式ソケット)に因らない新たな規格を模索した時期でした。
何故かと言えば、それまでは照明器具メーカーは殆ど松下やOSRAM主導の電球の規格に沿った照明器具を開発しなければならなかったからです。
しかしLEDという光源が実用段階に入った頃は、この光源を普及させる口金規格が存在しなかった。
さらにLEDの寿命が40000~50000時間という設定であるため、電球の交換をさほど考慮する必要がなくなった。
今まで松下やOSRAMの規格に合わせて開発をしなければならなかった照明器具メーカーが、今度は独自規格で開発できる!と意気込んだわけです。

けれど店舗用の照明器具はともかく、一般家庭においては昔ながらのエジソンベースの口金が多数残っていたのですね。

これは当然とも言えるのですが、照明器具の交換は通常(おそらく引っ掛けシーリング以外)は第二種電気工事士免許が必要。
つまり一般の方が照明器具を付け替えるというのがご法度であったからです。
テレビならば買い換えればすみますが、照明器具は電気工事をお願いしなければならないということです。

例えば蛍光灯で言うと、店舗や施設の照明器具がFDLからFHTというように全く異なる規格であるにも関わらず普及していったというのは、過去の照明器具を残さず、総取替えが当然として進めていたから可能であったもの。
しかし一般家庭においては新築の場合はともかく、照明器具の構造的には殆ど壊れる事のないエジソンベースの器具をわざわざ交換して新しい規格の器具に交換する必要性もなかったのです。

こうして昔ながらのE26やE17口金の器具は一般家庭においては多数残っている状態となったと想像できます。
こうなると照明器具メーカーではなく、電球を製造できるメーカーが有利です。
蛍光灯の時代でもEFD等のエジソンベース規格の電球型蛍光灯が作られました。
ですが蛍光灯は、その構造上蛍光管の長さと表面積を稼がないと望む明るさを発揮できない。
なかなか昔ながらの電球の形状に収めることが難しいのです。
しかしLEDの時代になると状況は異なってきます。
この光源(LEDチップ)のサイズの恩恵で、さらに昔の電球の形状に近いLED電球を作れるようになりました。
昔から使っている照明器具に装着しても違和感なく使用できることになります。

さらに細かく言うと演色性(照らした物の色の見え方に関する性能)という問題もあるのです。
やはり、一般電球やハロゲンランプ等のフィラメントを発光させて得る光にはおよびません。
これはフィラメントの発光による光が連続スペクトル(つまり赤-橙-黄-緑-青-紫という可視光線のどの色域においてもまんべんなく含まれている)だからです。
対してLEDや蛍光灯の光では均一な連続スペクトルを作れない。
蛍光灯で「三波長」と謳われた商品がありますが、これはRGBの三色の光の波長域を強化したもの。
理論的にはこの3色が存在すれば物の色は表現されます(テレビやディスプレーと同様)。
しかし人間の目というのは意外と正直で、太陽光や電球による連続スペクトルで見るものと、擬似的にRGBでけで何とか見せたものでは、印象が異なってしまうのです。
この「演色性」という性能は無視されがちですが、蛍光灯やLED電球には必ず表記されているはずです(Ra〇〇という形で、ちなみに昔ながらの電球はRa100)。
最近のLED電球、この性能においてもかなり高くなってきました。

私自身、昔は照明の仕事をしていた事もあり、つい一年前くらいまでは「LEDはまだまだだなぁ」などとほざいていたものです。
ですが現在の我が家の食卓の照明、シャープのLED電球に替えてしまいました。
これだけではありません。
殆どのダウンライトのE17ミニクプリプトンランプもLEDに替えました。
























一昔前と比べるとかなり全方位配光ですし、蛍光灯より違和感が無い。
放熱も少ない上、消費電力は1/10程度。
けっこう使えます。

2012/12/17

マウンテンバイクのクランク交換

昨年の10月の投稿、気まぐれから始まった我がMTB(マウンテンバイク)、SPECIALIZEDのHARDROCKの改造ですが、いよいよ終盤戦です。

殆どのコンポーネンツを交換してきましたが、いよいよメインとも言えるクランクの交換に踏み切りました。
SHIMANOのパーツを選んでると、どうしてもXTクラスの高級パーツに目が行きがちです。
XTRなどはクランクだけで安い自転車が買えてしまう値段ですから見ないようにしています。
しかしXTクラスのパーツの「仕上」は現物を見ると心が傾きますよね。
美しくバフ研磨されたアルミ合金、軽量化のために肉抜きしてそぎ落とした設計。
金属加工の粋を結集した製品である事を否が応でも見せ付けられてしまいます。

ですが私は我慢してDEOREのクランクに決定しました。

















このDEOREクラスより上からは、BB(ボトムブラケット)の仕様がSHIMANO独自の「ホローテックⅡ」になります。
上の写真でも判るとおり、クランクシャフトが空洞のパイプなのです。
「ホローテック」はSHIMANO特有の中空クランクアーム構造の事を言うそうで、このボトムブラケットの構造の事ではないそうです。
DEOREのクランクアームは中空ではありません(裏側に単純な肉抜きがありC型断面)のでホローテックではありません。
ボトムブラケットの構造が上位機種のSLXやXTと同様の構造(つまり互換性あり)になっているのです。
しかし中空のダイキャストってどうやってするのでしょうか?

ところで上の写真、MTBを見慣れた方ならば「あれっ?」と思うかもしれません。
ギヤ板(チェーンリング)が大きいのでは?と。
そうなのです、やってしまいました。
本当は44T-32T-22Tの組み合わせが欲しかったのですが、間違って48T-36T-26Tのタイプを買ってしまったのです。
wiggleの通販での購入でしたので、交換もできなくはなかったのですが面倒になってしまいました。
それに、このデフォルトのアウターリングのみがグレー色というのも正直好きではなかったのです。
ギヤ板(チェーンリング)を追加購入することにしました。
今回の3枚は「日本一周高速巡航ツーリングをする場合使うかもしれない」として、やはり44T-32T-22Tを標準にしようと。
「日本一周高速巡航ツーリング」なんてエンジン付二輪ならばともかく、中年親父がやるとも思えませんが・・・。

3枚のチェーンリングのうち、アウターリングの44Tは一時代前のDeoreLXのギヤ板を買いました。

















DeoreLXというと現在はSLXグレード相当ですから、DEOREより上のクラスです。
しかしこのギヤ板は現行DEORE(FC-M590)の板より安い。
当時DeoreLXは中空クランクアームを採用していたようで、ギヤ板よりクランクアームのコストが占める割合が多かったようです。
当然アルミですし、デザインも好みですので全く問題ありません。

そしてミドルとインナーです。
DEOREの標準ではアウターのみがアルミ板で、この2枚はスチール製です。
磨耗や強度から言えば、スチールは確かに最強ですし安い。
この辺がDEOREの長所であり、安い、堅牢、上位機種との互換性あり、という非常に質実剛健な所。
XTのようなレース仕様的な肉抜き軽量化などはしていない部品構成、部分的にスチールを組み込んだ強度とコストを両立した設定。
長く使う部品という事を念頭に考えてあるシリーズなのです。
そう、DEOREの設計コンセプトは非常に共感するところなのですが、XT用のアルミギア板にしてしまいました。

















見た目は殆ど変わりません。
けれどもアルミ製ですから重量は違うし、磁石にも付きません。
現行XTはもっと先に行ってしまっていますから、FC-M760用つまりひと昔前のXTクラスです。
これらはヤフオクでの購入。

















これで黒色の軽量アルミ製チェーンリングが3枚揃いました。
フレーム以外のパーツは黒にするという基本方向に合っています。

パーツを揃えるのにミスもあり一苦労しましたが、それだけではありません。
自分で取り付けるという事なので、またまた専用工具も揃えなければなりません。

















写真ををご覧になって判るとおり、ヨドバシカメラ(吉祥寺店)で購入した工具達。
スポーツ用自転車をいじる事がなければ全く使う事のない専用工具です。
ショップで交換してもらえば、工賃的には多少安くなるでしょう。
毎度の事ながら工具を選択しました。

ついでにギア板の交換はアーレンキー(六角棒スパナ)が必要です。
これは既に持っているとして、ギア板固定ナットをボルトと一緒に回らないように抑える工具も一応必要です。

















これは最悪他の工具で代替できるかもしれませんが、それほど高いものではありませんので入手しました。

クランクにはペダルが取付てあります。
現状のペダルを取り付けるか?というとそうもいきません。
せっかく新しいクランクに変えるのですから、ペダルもという事になります。
新しいペダルを選定するにあたり、かなり迷いました。
ツーリングマシンを目指してますし、いつかは輪行(自転車を半分解して専用バッグに収納し電車等を利用する事)も考えています。
ペダルレンチがなくても簡単に外せると良いな・・・などと考えるのです。
SHIMANOのPD-MX80と迷ったのですが三ヶ島のペダルにしました。

















昔乗っていたユーラシアグランスポルティーフのペダルも三ヶ島だったでしょうか(それとも極東だったか?)。

















普通のアルミ合金製ペダルです。
ですがこのペダル「Ezy Superior」システムにより、ワンタッチでペダルを外せるのです。
ペダルを外せるという事は、輪行の際に不用意に脛などにペダルをぶつけて痛い思いをしなくて良さそうです(輪行未経験なので予測です)。

















この着脱軸受部分の構造、見た目も堅牢そうです。
三ヶ島のペダルの勿体無い所はこのダイキャスト部品のデザインだなぁと思うのです。
これほど特徴的な商品なのに野暮ったい部品デザインが・・・。
逆にこの辺も三ヶ島らしくて好きなところではあるのですが。

この三ヶ島のペダルもwiggleで。
SHIMANOの部品もそうですが、MADE IN JAPANの製品を英国の通販で買うという、おかしな状況になっています。
グローバリゼーションという事ですね。

輪行を視野に入れてこんな物も。
KMCのミッシングリンク9S用です。

















今使っているチェーン、SHIMANOのCS-HG93チェーンです。
ディレーラーの交換等の作業の場合は、当然チェーンを切ります。
ですからHOZANのチェーンカッターも用意していますし、アンプルピン(チェーンの可動部の軸)も用意しています。
しかしこのアンプルピン、チェーンを切る度に交換せざるを得ない部品ですが安い物でもない(904円/5個)。
いや高くはないのですけど、チェーンを切る度に新品に交換せざるを得ないというのも勿体無い。
アンプルピンを気にせず、チェーンをメンテできるのならば洗浄なんかも気楽です。

このKMC社、多くの自転車部品がそうであるように台湾のメーカーなのですが、実はSHIMANOのチェーンをOEMで作っているメーカーだとの事。
それならば相性も期待できます(SHIMANO 9-speed chains)とも書いてありますし。
なにより輪行する際、チェーンなど取り払った方が楽なのでは?
ついでに私のような中年素人の場合、レーサーのような脚力もありませんから、チェーンを破断させるような負荷を与えることも考えにくい。
これは便利になるかも。

実はホイール(DEOREのハブ付完組ホイール)も用意してあります。

















DEOREもデフォルトがディスクブレーキになっていますので、Vブレーキ用のハブの完組ホイールが市場から消え去りそうです。
ですので、少し慌ててナチュラムから入手してしまいました。
ハブ内部のベアリングだけは以前購入したDURA-ACE用のステンレス玉にアップグレードしてあります。

さらにチューブとスリックタイヤも。
今のホイール、確かにブレているのですが、スポークのテンションを調整すれば直る範囲だと思っています(これを自分で治せるか?は疑問ですが)。
とにかく捨ててしまうのは勿体無い。
ですので、この現状ホイールには街乗り用スリックタイヤを履かせておき、ダートの無い長距離ツーリングの場合にはそれを使うというような使い方も出来るかも。
ただしリアホイールはカセットスプロケットの取付が必要です。
以前工具も入手済みですので、ホイール&タイヤを履きかえる度にスプロケットを移植するという方法もあります。
ですが、この古いホイールにも別のカセットを取り付けておくことにしました。
今付いているのはXT(CS-M770)の11T-34T。
ですが今回は「質実剛健」のDEOREのスプロケット(CS-HG50-9)11T-32Tに。
本当にロングツーリングするとしたら、どちらを選ぶでしょうか。
ギア比を変えておけば選ぶ楽しみもあるでしょう。
wiggleでSALEになっていたので買ってしまったという側面もあります。

















クランクとホイールを換装すると、我がHARDROCKの部品はシートポスト以外全て交換された事になります。
1年以上に渡りチビチビと作業してきました。
元々は錆びたケーブル類を交換しようと思って始めた事なのですが、予想通りのめり込みました。
当然費やした金額も元々のHARDROCK(2002年モデル)が二台買える金額程度は使ったでしょう(フロントフォーク交換が大きいとは思いますが)。

最近のアグレッシブなデザインのフレームで29”のSPECIALIZEDも格好良いとは思うのですが、クラシックなフレームワークで26”サイズの我がSPECIALIZEDは本当に自分好みなのです。
パーツを変えていくと、またその佇まいも凛々しくなってきますし。
元々のフレームの塗装もキッチリされていて、10年経っても殆ど劣化していません。
色が白で、紫外線による退色の影響が少なかったというのも理由かもしれません。
当時フレーム製作は台湾MERIDAによるOEMだった頃でしょう、いい仕事してます。

これらの改造は年内にしたいと思っています。
唯一残るシートポスト換装はどうするか決めかねています。
できればRITCHEYのをと思っているのですが、φ30.9というサイズが最近少なくなってしまっているので探せていないのです。

暖かくなったらまた遠出したいですね。

(その2)に続く

2012/12/16

吉祥寺で

昼に投票は済ませました。

夕方に吉祥寺へ出かけました。
CWS吉祥寺でSHIMANOの部品の取寄せをお願い、その後吉祥寺をブラブラと。
ハモニカのロティの店に来てみたのですが、知らない間に2件に分割されていました。
奥の1/3くらいの部分が「ビンボー」という別の店に。
























ビールを一杯(小さいワイングラスなのですが)飲みました。
しかし「ビンボー」という店名、まさに自分にピッタリというか。
カウンターに居た女性(のような身なり)のお客様と大将が本日の選挙の話題をしていました。
このビンボーではないですが、貧しくとも良い国になって欲しいですね。

「貧しい」って、別に自虐的に言っているのではありません。
新しい物を生み出してたくさん売る事が産業という風潮が長く続いていたと思います。
しかし建築にせよプロダクトにせよ、過去においては日本(いや世界の他の国でも)は何度も修理や補修をして使っていたはずで、それが当たり前だったはずなのです。
素材も、さらにそれに手を加えて作った物というのは貴重だったという事もあるでしょう。
誰しも自然と大事にしなければいけないと考える「物」だったのでしょう。
特に「人による手」を加えた物が製品であって、その「人による手」というものが価値のあるものと認識されていたのでしょう。

高度経済成長の頃からなのでしょうか、「物」というものが「消費」と同意になってしまったのは。
同時に「物」から「人による手」が忘れ去られてしまったのもその頃からなのかもしれません。
けれども、そもそも「物」は消費であるべきではない思うのです。

「物」というのは誕生させるという仕事とメンテナンスという仕事という「人による手」を素材に与える事によって存在するもの。
そして、このメンテナンスに「素材」や「労働」を使って一つの「物」の寿命をまっとうさせるというという事は、かつてはひとつの、当たり前の産業(仕事)であったはずなのです。

ある意味、このさして資源を使わない「メンテナンス」という、ほとんど人の手だけによる仕事が仕事として成り立つ(それにお金が支払われる)なんて、我が日本にとって良いことは無いのでは?
包丁だって切れなくなったからといって買い替えるものではないですよね。
研ぐという当たり前のメンテをすれば生き返る物。
新しい包丁ではなく、「研ぐという技術」が商品になるのです。
「物を消費しなければ産業が育たない」なんて、その業界の方の都合による世迷言でしょう。
二言目には「物が売れなければ・・・」なんて事を言う経済評論家の方もいます。
しかし使い続けたい「物」と修理し続ける「手」を商品にはできないのですかね。

ましてや通貨安を武器に安物を世界に売りまくれば良いなんて、「もったいない」という言葉を世界に発信した日本がやる事では無いと思うのです。
その路線で隣国と競争(しかもこの為替状況で)する事自体が馬鹿げていると思います。
メンテ等のサービスを含めて確かな(欲しいと思う)物を売る、面倒な仕事ですけど日本人ならできそうな気もするのですよ。

貧しいと言われようと、ケチケチとやって行きたい思うのです。
そういえば私のこのブログ、新しい物の購入という記事もありますけれども、基本はケチケチと昔の物を使い続けたいという話ばかりです。

一方、今日はケチケチせず、カルディでワインを一本買って、選挙の結果を肴に 飲むつもりです。
これからの日本に乾杯!という事で。

2012/12/11

ジビエが食べたくて八丁堀に

食べログ見ていたら、焼きジビエ罠で11月末に書き込まれた方のコメント、ノリノリでした。
40代の男性の方・・・同年代です。
ザ・ビーナスの「キッスは目にして!」ですね。
確かに「罠!罠!」なんですけれど、知らない人が多いだろうな・・・。
ちなみに私が中学生の頃飼い始めた犬(シェットランドシープドッグ)の名前はコニーでした。

それはともかく、こんなノリノリの人のコメントを見てたら鹿が食べたくなってしまいました。
というわけで八丁堀に出かけます。
地下鉄から地上に出るとMARUが、後で寄っちゃうかもしれません。
このMARUの正面の位置で路地裏に入り、一つ目を右に曲がれば「焼きジビエ罠」です。
























12月ですもの、蝦夷鹿さんもコスプレです。
トナカイだか蝦夷鹿だか判らなくなります。

















初めてではないですけど、「はじめての罠セット」。
ビールは速攻空きました。



















先ほどのトナカイさんを見た後になんなのですが、今日は鹿をじっくり食べたい。
セットの鹿(内腿だったか)。

















塩胡椒してあるのですが、私は焼いた後に塩を少し掛けます。
もう赤ワイン(村民還元)に入っていますが、このくらい塩を効かせた方が合うと思う。
山鯨(猪)は醤油漬けだったでしょうか、けれど今日は断然塩胡椒。
鹿と山鯨をいただきながら赤を数杯。
途中「炭を変えましょうか?」とお店から気を使ってもらいましたが、いやそのままで。
燻ぶるくらいの炭で一枚づつ、ゆっくり焼きますから。

今度は宮崎の雉が食べたくなりました。
最近自宅でワインに合うように、鳥は料理したりしていますが(レシピ本を見ながら)、雉は食べられません。
まずムネを。

















見た目からして淡白そうですけど、それは確かです。
柔らかくもありませんし、ジューシーでもありません。
でも味は濃いですし、程好い脂もあります。
弱くなった炭火でじっくりと焼きます。

雉にしてからワインを白に変えました(これも村民還元ワイン)。
モモも食べたくなります。
頼みました。
筋肉質ですけど脂もあり旨い、ムネで終わらずモモ頼んでおいて良かったです。

















本当はもうちょっと食べたかったのですが、満腹&飲みすぎになりました。
一人で来ると無言で飲食いに集中してしまうので、早く仕上がってしまいます。

トナカイに扮した蝦夷鹿さん達にお別れして八丁堀の静かな街に出ました。
地下鉄の入口前にMARUがあります。
ふらっと1Fに入りますと、見慣れた女性スタッフ達が迎えてくれます。
カウンターで赤ワインを一杯だけ。
私はMARUでは、この1Fが一番好きなのです。
背後の棚にちょうど私好みのアイラのスコッチが並んでいます。
アードベックもお買い上げしてしまいました。 

2012/12/08

冬の風物詩

12月となり、寒い日が続くようになりました。
鍋の季節です。

















ネットでこんなニュースを目にしました。

韓国の食品医薬品安全庁は5日、ソウルと浦項(ポハン)で発生した集団食中毒を調査した結果、 安東農協・豊山キムチ工場で生産されたキムチや調味料など総751トンが、ノロウイルスに汚染されている可能性があるとして、回収命令を出した。
複数の韓国メディアが報じた。
韓国メディアは、「安東農協・豊山キムチ、ノロウイルス検出で販売禁止」、「高校集団食中毒の原因は、農協のキムチのノロウイルス」「食中毒が懸念されるキムチ・調味料700トンが市場に流通」などの見出しで伝えた。
ソウルと浦項の4つの高校で先ごろ、集団食中毒が発生した。
原因となった食品は、安東農協・豊山キムチ工場で生産されたキムチや調味料とみられている。
調査の結果、該当製品から検出されたノロウイルス(G2―4)は、高校4校の患者(144人)のものと同じタイプであることが分かった。
さらに、キムチの生産に使用された地下水から検出されたノロウイルスも同じタイプだった。
今回の回収対象製品は、安東農協・豊山キムチ工場で11月9日から12月4日までに生産されたキムチやキムチを漬けるための調味料などの全製品。
同工場で生産された製品は751トンあり、このうち50トンを企業から回収した。
市場に流通している残りの700トンについても回収措置を行っているという。
(2012年12月7日サーチナニュース)

悲しいかな、最近これも冬の風物詩になってしまっています。
ノロウィルスは飲食物からの感染と、人から人への感染(主に飛沫感染)と言われています。
上記の場合、まさに飲食物からの感染と見られますが、その量が凄まじいですね。
751トンとは・・・。

ところでこのニュース、サーチナで見つけました。
ところが日本の新聞のサイトでは全く見当たりません。
お隣「韓国」の話題ですから、日本では無関係という事なのでしょう。
当然といえば当然か。

ですが、こんなニュースも記憶しています。

韓国農林水産食品部と農水産物流通公社(aTセンター)は1日、韓国国内のキムチ製造業者である大象(デサン)FNFと株式会社モアが業界初に日本の「輸入食品等事前確認制度」に登録されたと明らかにした。
韓国メディアは、「キムチの日本輸出が速くなった」と相次いで報じた。
「輸入食品等事前確認制度」とは、海外から輸入される食品とその製造業者を登録することで、食品の輸入手続きが迅速化・簡素化される制度。
登録された食品は衛生検査などの検査が一定期間省略されるが、今回この制度に登録された韓国産キムチに対する衛生検査は3年間免除されるという。
キムチの日本進出を拡大するため、農林水産食品部と農水産物流通公社が「輸入食品等事前確認制度」への登録を推進した結果、輸出額が大きくHACCP施設(衛生管理システム)を完備した大象(デサン)FNFと株式会社モアが優先に登録されたことが分かった。
農水産物流通公社の関係者は、「輸入食品等事前確認制度」への登録によって「韓国産キムチの安全性に対するイメージが一層向上されると思う」との見解を示した。
韓国メディアは、国産キムチの日本輸入時の通関手続が速くなり、日本への輸出が拡大する見通しだと伝えている。
(2011年6月1日サーチナニュース)

かなり前のニュースですが、これもサーチナニュースですね。
つまり韓国産キムチの一部は日本での検査免除されているという事ではないですか。
これ大丈夫なのでしょうかね?

この話題でいくと、それ以前にも「有鈎条虫」の話題がありました。
厚生労働省検疫所東京都福祉保険局のサイトでも注意を促す記述が見られます。
これに関しては、もっと怖いです。
上記のノロウィルスと感染経路が酷似しているというのも。

そんなこんなで、今はキムチに手が出ません。
畑で白菜を作ってますが、鳥鍋かなにかにしようかな。
冬のキムチ鍋美味しかったのですが。
鍋にするなら(加熱しますし)大丈夫なのかもしれませんけど。

2012/12/06

ドイツのパウジンガービール

神田のブラッスリー・ザンに。

今日は飲みに来たのではなく、実はビールの試飲です。

















日本では宮崎県でしか扱っていないという「パウジンガー」というドイツビール。
以前宮崎の「パウジンガー醸造所」で一度飲んだことがあるのです。
とは言うものの、すっかり味の方は忘れてしまっていたのですが。

あらためてじっくり飲むと、泡の香りが良いですね。
ホップの香りが爽やかな印象。
味はドイツビールらしい、きっと日本人好みだと思います。
最後に微かに残る苦味が私は好きでした。
これが東京でも飲めるようになってくれるなら嬉しいですね。

















2012/12/02

白山陶器のSAWA

近所のクイーンズ伊勢丹で四合瓶のお酒を買ってきました。
「きりんざん」のグリーンボトルです。
























クイーンズの棚には何の説明も無かったのですが、辛口で爽やか路線だと勝手に思い込んで。
裏のラベルにも特に説明はありません。
精米歩合60%、磨いている部類でしょう。
麒麟山のHPで見ると、酒米は「五百万石」と「こしいぶき(これはイメージありません)」だそう。
























四合瓶なので、冷蔵庫に入れて冷で。
辛口ではありますが、味もあります。
ですけれどもグイグイと「押して」くるような強いものではなく、柔らかです。
私の場合、神亀や竹鶴にイメージされる強い味は、どうも相性が良くないようです。
一升瓶を買っても飲み続けられないというか。
途中でふんわりしたのを飲みたくなってしまうのです。
とは言うものの、たまに飲みたくなってしまうのも事実ですが。

今回辛口で柔らかい路線に行きたかったのには他に理由があります。
新しい猪口(湯呑み)を買ったからです。
この器で柔らかに飲みたいな、と。

















またまた白磁なのですが、白山陶器SAWAシリーズの湯呑みです。
ふんわりとしたフォルムです。
白磁と青磁の二色あるのですが、私は当然白磁です。

















以前、無印良品の白磁湯呑をご紹介しましたが、このMUJI製白磁シリーズは元々白山陶器のデザイナーであった森正洋氏のもの。
私自身もこのMUJIの商品に白山陶器のイメージを重ね合わせていました。
このSAWAのデザインは白山陶器の坂本やすき氏との事。
個人的な印象ですが、森氏とは違うけれども白山のイメージを損なわない、けれども少しポップな。
それでいてマスプロの商品に「凛」としたところを与えている良い器だと思っています。
そして税込み840円、無印よりは高いのは仕方ないとしても、良い価格です。
本当は湯呑みなのですが、私は「清い酒」を入れるのに最高だと思います。

日本酒と白磁というイメージが自分の中で凝り固まっているというのもあるようです。
私自身もデザインしてみたことがあります。
























当然白磁の器なのですが、一合の猪口を二つと、二合(弱)のお銚子のセットです。
猪口は一合利き酒用を少し平べったくした感じでしょうか。
セット商品なのですが、スタッキングすると・・・
























あら不思議、四合瓶に早変わり!
贈答用に四合瓶と一緒にしても良いかな?

でも正直、私自身は猪口は丸いのが好きなのでしょうね。
器の底に側面と底面の境界が無い方が良いと思っているから。
利き酒用猪口で飲むより、柔らかな白磁の丸い器を選んでしまいます。