2013/02/24

久保田 千寿

正月に実家に行った時、飲んだお酒。
朝日酒造の「洗心(純米大吟醸)」でした。
精米歩合28%という、贅沢なものです。
親父が正月だというので買ってきたらしい。
それは綺麗な香りですし、朝日酒造らしい端麗辛口、清らかなお酒です。

で、最近ご無沙汰していた朝日酒造の「久保田」を思い出したのです。

























純米酒ばかりになってしまっているので、久々のアル添なのです。
しかし約20年程遡りますが、ビールとウイスキーだけだった私に日本酒の美味しさを教えてくれたのは、この酒なのです。
勉強不足と言えばそうなのでしょうが「日本酒なんてこんなもの」程度の考えしか無かった私が、初めて「日本酒って美味しいな」と思いました。
もちろん端麗辛口、しかしこれが当時の私の日本酒観には無かったのです。
「日本酒」と一括りにしてはいけない多様性がある事に初めて気づいたのでした。
























その後メジャーな蔵元の酒を次々と試してみるようになりました。
浦霞、真澄、上善、菊水、八海山などなど。

千寿はやはり冷だと思います。
「真澄」のノベルティーグラスに入れました。

















正直「千寿」に対しては昔のような感動は得られなかったのです。
プレミア価格で買うお酒ではない(これは市場がおかしかったのでしょう)。
しかし肴を邪魔することはないし、気軽に飲める良い酒だと思います。

2013/02/23

ミッシングリンク

昨年の暮れにクランクの交換によってほぼ完成させたマウンテンバイク。
ディレーラーの調整後はすこぶる快調です。
ブロックタイヤからシュワルベのロードクルーザーという街乗り用タイヤに交換したこともあり、ものすごく静か。
ロードノイズが殆どありません。
加えてギアとチェーンから発する音も皆無ですし、変速も素早く決まります。
いろいろ手を加えた甲斐がありました。

今日も「吉祥寺にでも行こうか」と家の前でペダルを踏み込んだとたん、踏み込んだはずの足がすっぽ抜けました。
丁度「立ち漕ぎ状態」でしたので、お尻をサドル(トップチューブでなくて良かった)に落とす形となり「キーン」となりましたが、幸運にも転倒には至らず助かりました。
ギアからチェーンが外れたかと思いきや(その場合とは全く感触が異なったのですが)チェーンが無くなっているではないですか。
後ろを振り返ると道にチェーンが落ちています。

















中年オヤジの脚力ならば破断するはずが無いと思っていたミッシングリンク、見事に切れました。
まだ2ヶ月も経っていないはずなのですが。
2個セットでしたのでもう一個残ってはいますが、怖くなり通常のアンプルピンで繋ぎ直しました。
ただ1コマ少なくなってしまいますので、2リンク分短くなって。
おかげでフロントアウターギアの時にリアインナー(34T)は使用不可となりました。
またチェーンを買い直さなくてはなりません。

このミッシングリンク、便利だと思っていたのですが今後は使わないと思います。
股間の痛みはともかくとして、車通りの多い幹線道路などでこの状態になりフラフラと車線方向にでも出たら終わりですからね。
貴重な経験をさせてもらったと思っています。

2013/02/19

竹鶴PUREMALT12年

久しぶりに竹鶴の12年を。







































ご存知のように、広島県は竹原の小笹屋(竹鶴酒造株式会社)は竹鶴政孝の実家に相当します。
私も以前ご紹介しましたが、日本酒というカテゴリーでなくてはならない蔵元です。

それはともかく、自ら日本のウイスキーを作ろうと渡英し技術を学び、その技術が認められ、当時国産ウイスキーの製造販売を企画していた鳥井氏に招かれ山崎醸造所ウイスキーの初代工場長となりました。
壽屋(サントリー)でのウイスキー作りは鳥井氏のプロデュースであったでしょうから、壽屋を離れた後、余市で始まったニッカ(大日本果汁)のウイスキーは、恐らく本人が作りたかったものであったと想像できます。

国産のウイスキーですと、私は断然ニッカです。
もちろんサントリーの山崎や白州も美味しいとは思ってます。
しかし下級グレードで言うと、例えばブラックニッカはすごく良くできたウイスキーだと思うのです。
全ての商品、グレードに対して抜きが無いと感じるのがニッカなのです。

グレードとはつまり熟成年数でもあるわけですが、すると結果的に高価格になってしまうのです。
しかしウイスキーなんて、たかが酒ですよ。
その「手」をかけてくれた事に対して感謝しつつ、いつもの安物デュラレックスのショットグラスに入れました。

















日本のウイスキーが存在している事が有難い。
私自身、ニッカ宮城峡蒸留所には見学に行ったことがあります。
日本の山の清い水から出来ているのだな、という事を感じずにはいられません。
しかし自然環境があるから良いウイスキーが日本に誕生したわけでもありません。
これも竹鶴政孝という人物が自らの信念で英国の技術に学び、それを日本の環境を最大限に生かした上で昇華させようとした結果であることは間違いありません。

全く関連の無いような、少し前のニュースですが、こんな記事がありました。
<大気汚染>日本政府と東京都、中国に技術支援の意向―中国紙」
(2013年2月10日レコードチャイナ)
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69301

また同レコードチャイナには翌日こんな記事も。
「中国の大気汚染、日本政府が支援に動いた…大多数が「支持」「歓迎」―中国版ツイッター」
(2013年2月11日レコードチャイナ)
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69332

そして今日のニュースでも。
「中国共産党幹部「大気悪化の原因は外国投資の工場」 宇田川敬介氏が直撃」
(2013年2月18日産経新聞)
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130218/frn1302181544007-n1.htm
「この事態を解決するのは、外国企業が空気をきれいにする技術を自費で持ち込み、中国をきれいにすることだ」
「中国は一方的に被害者である。被害者がなぜ、加害者の行った問題を解決するのか」
この論調にならなければならない中国という国に哀れみを感じざるを得ません。
自国(中国)の問題だということは理解しているのでしょうけれど、それを認めたくないのだろうなぁ。

技術というのは学びたいと思うからこそ学べるはず。
学びたいという人間が存在しない限り習得できないのです。
「教えろ」ではないのです。
実際に日本政府も東京都も、その技術が必要であれば提供する用意があると述べた。
ではその技術を学び、自国の環境に活かす事に従事したいという人間が中国にはいるのでしょうか?

幾多の環境技術の中から、それを選択して自分(自社)自身のケースに使えるか否かを研究、判断、そして実践できるのはそれを改善したいと思う当事者しか居ないはず。
当事者自身が「提供できる」という他国の技術を学び利用しようという「自らの意思」がないのであれば技術を活かす事は不可能でしょう。
竹鶴政孝ではないですが、自ら学んで、自ら実践するしかないと思うのですが。

これを中国で「真剣に」やりたいと思っている人が存在しないとは私も思いません。
しかし、その行動は当該企業のずさんさを暴露しなければならない危険性も伴います。
コストを重視したあげく「周知の上で」行っていた企業にとっては、自社の競争力に影響が生じるという悪影響が必然ですから「やりたくない仕事」であるのは明らか。
ましてや、それを制御できていなかった共産党への批判にもなりかねないというう大仕事なのです。
そう考えると、中国国内で「俺がやる!」という人が出てこないということも十分頷けます。

日本だけでなく、世界中にこの問題を克服する「技術」が存在するのかもしれません。
公害問題は日本だけでなく多くの国が試行錯誤で、さらに利権と闘いながら克服してきた問題です。
つまり「自らに鞭を打つ覚悟」が必要だし、あると判っている(認めたくないが)膿を出さなければならないのですね。
他人に責任転嫁していれば楽なのでしょうけれど、解決にはほど遠いですね。

2013/02/17

宮崎の新店

また宮崎での仕事をしています。
ニシタチと呼ばれる宮崎市街の飲食店のひしめき合う区域。
今回はワイン業態に挑みます。
東京では幾つかお手伝いさせていただきましたが、宮崎では初の試みです。

工事は概ね完了しました。
Fさん、K君、ありがとうございます。

















「概ね完了しました」と言うわりには、まだ工事現場そのものという感じです。
これで良いのです。
これは「素」であり、「未完成」、そして「たかが酒」だし「お洒落って美味しいの?」というような様々な考えをぶちまけているのです。

テーブルは足場板、脚は白ガス管です。
そして好きだという事もありますが、安いのでお薦めのLYONの椅子

















温水暖房ではありません。
これも白ガス管ですが、ボトル棚として組んだのは初めてです。

















「たかが」ワインをガブ飲みしてくれるようなお店になって欲しいと思っています。

2013/02/08

焼ジビエ罠 神田本店

神田西口商店街の奥に「焼きジビエ罠神田本店」が開店しました。
開店の日にお花を持って出かけました。
八丁堀の焼きジビエ罠に対して、こちらは「本店」という位置づけです。






















































こちらでも蝦夷鹿さんがお出迎え。
























皆さん肉食べていらっしゃいます。

















私は野菜を。

















今回はサイドメニューを中心にお願いしました。
まずはしうまい。

















ラムカレー煮込み。

















青葱ハツ。

















神田という街は確かに飲食店激戦区です。
そうするとお客さんを奪い合っている感覚になるかもしれません。
けれども好みというのはひと通りではなく百人百様です。
それに「いつ」「誰と(あるいは一人で)」という様な使い方も千差万別です。
「激戦」などと言いますが、実は誰と戦っているわけでもないのです。

神田の罠は、「ある人達」の「ある一日の終わり」、数ある店の「ある店」として愛されてもらえれば良いでしょう。
それが「良いひと時」となるように努力するだけだと思います。