2022/07/27

鰹節

 子供の頃、確かおばあちゃんの家で鰹節を削った記憶があります。

私の実家では鰹パックでした。

鰹節をちゃんと削りたいという思いから、メルカリで購入してしまいました。

色々出品されている中で、京都の有次のものを。

包丁の世界では「西の有次、東の正本」などと言われます。

私はどちらの包丁も所有していませんが、これは「ブランド品」にしてみようかなと思い。


分解すると、このようになります。
もちろんメルカリの中古品ですから鉋などには使用感があります。

箱の底にはヤニがありますが、これは桧の樹脂です。

トレー(というのか)の底板は桧なのですが、かなり油が乗っている感じ。
ここから油が出たのでしょう。
実際、桧の香りが物凄い。

刃物屋の有次の「刃」はどうかというと、錆びはそこそこ有りますね。
いずれにしても手入れ要です。

表向きは綺麗そうなのですけどね。

見てくれの汚れを落とします。
本体はラッカー塗装(フェンダーのギター同様)でしょう。
燃料用アルコール(メチルアルコール)で拭きます。
脱脂力が強いですし、多くの有機溶剤よりは対象へのダメージが少ないです。
そして針葉樹特有の「ヤニ」も落とせます。

一番の要である「刃」は抜いて磨きました。
スチールウールで全体の錆落とし、そして刃を研ぎ直し。

早く鰹節を削りたいという気持ちもあり「そこそこ」の手入れで済ませてしまった感はありますが、削るのには問題ないところまで研ぎました。

よくよく見ると、箱の鋲が浮いているところもあります。
ゆくゆく直して行きましょう。

ネットで注文したにんべんの枯節がとどきました。

削ります。
少し厚いでしょうか。

鉋を調整します。
本当は鉋の調整のために木槌を購入しようと思っていたのですが、我が家に有った木材の端材で十分でした。
刃をほんの少し動かすには、木槌だと重すぎる気がします。
軽い端材で鉋を叩いて調整。

薄くなりましたね。
しばらくはこの状態で行こうと思います。

そして鰹節の削った部分、美しいですね。











日々の楽しみが増えました。

2022/07/18

2022年の梅干 その2(白加賀)

 結局今年も白加賀を漬けることにしました。

今年は遅れてしまったので群馬産でなく宮城産を10kg。

まだ青梅ですので3日ほど追熟しました。


もう少し赤みが出てきてからの方が良いかもしれませんが、洗っちゃいます。
水に入れた梅は産毛の効果で透明に見えます。
毛鉤作りの参考になりますね。

我が家の常滑焼の甕、3号、4号、5号、8号を総動員すると合計20kgの梅を漬けることができます。
しかし現在、8号以外のそれらは過去の梅干の熟成に使用中。
今回10kgなので8号(8升)だと少し足りない。
2号の丸甕を併用すれば何とかなります。
しかし今回は甕を新調しました。
常滑焼の甕で漬けたいという気持ちはありますが、10kgの梅と重石で20kg超、さらに8号甕でさえ8.5kgもありますから30kgくらいの重量になります。
こうなると移動することさえ困難です。
やはり軽量で割れる心配がないというのは助かります。

10kgの白加賀を入れて2.2kg、3.5kgの常滑の重石。
さらにトンボの5.5kgの重石(今回新調)を入れました。
粗塩は1.9kg(19%)にしてます。

入りきっていませんが、少しすると梅酢が上がってきますからフタをすることができます。
この容器、巨大なタッパーのようなものですからフタも密閉性があって非常に便利。
1斗用の漬物袋も併用していますが、袋の上部を縛る場合は2斗用の方が良かったかも。

3日ほどで完全に梅酢に漬かった状態になりました。
5.5kgのトンボの重石は外して、常滑の重石のみに減らします。
なんとも良い香り、バナナのような桃のような。


















最近は雨続きなのでしばらくはこのままです。
この白加賀は紫蘇を入れず白梅干にします。

先日作った小梅は2号丸甕から1号切立ちに移動しました。
青梅から作ったからか、長野の竜峡小梅のおかげなのか、カリカリの食感で良い塩梅です。