自転車で多摩川に出かけました。
本日は宿河原の堰堤を目指します。
堰堤下のプール(とは言うものの浅い)はコイばかりです。
岸側には魚道があり、これが現在の多摩川の鮎の溯上の復活を担っています。
そもそも昔は多摩川でサクラマス漁も行われていたそうです。
溯上を阻む堰堤の建設や護岸工事、そして最も大きく影響したであろう水質汚染の為か、サクラマスや鮎どころか殆ど魚の住めないような川になってしまった多摩川。
それが今、「昔のまま」ではありませんが、様々な生き物達の棲む川になっています。
特に鮎の溯上の状況はこの魚道の整備の影響か、順調に回復しているとの事。
私が期待したいのはやはりサクラマスです。
過去、漁ができるほどサクラマスが居たという事は多くのヤマメ、それも降海型(これは遺伝子的に河川残留型と異なるのか、環境に合わせて変化するのか謎です)が存在したという事です。
しかし堰堤のせいなのか、水質汚染のせいなのか、多摩川のサクラマスは絶滅したわけです。
もちろん上流域のヤマメは放流もある為か、なんとか残っていますが。
しかし本来は海へ下ってサクラマスとなり、生まれた川に戻り子孫を残すという遺伝子を持ったヤマメです。
ヤマメは確かに海に下りずとも繁殖できるとは言え、それは本来の形ではなくやむを得ず海へ降りれなくなった場合でも産卵を可能にするように適応、進化しただけなのかもしれません。
しかし今日の鮎の溯上の復活を見るに、状況的にはサクラマスの復活もあり得るのではないかと思うのです。
何年か前に子供に付き合い二子玉川でサケの稚魚の放流イベントに行った事があります。
稚魚はおそらくシロザケだったと思います。
けれどもシロザケはもともと多摩川に生息しない魚、やはり多摩川に上るべきはシロザケではなくサクラマスだと思うのです。
多くのメスのヤマメが銀毛化し海や河口に降り、巨体となって奥多摩や秋川に溯上し、山に残ったオスのヤマメと自然繁殖できるようになったら素晴らしいなぁ。
実際に試験的に銀毛化したヤマメの放流も行われているようです。
鮎の溯上を目的として整備された魚道ですが、目的とは別の魚たちにも変化が生じるはず。
何年か(何十年か)後には「昔のような」多摩川になっているかもしれません。
堰堤を後ににし、少し上流側の川原に出てみました。
奥の本流の手前に浅いプールがありました。
日も傾いてきてユスリカのハッチが始まったのか、オイカワらしきスーパーライズが始まりました。
このオイカワを狙う大物が来ていないか?という事に集中して見ていたのですが判りません。
今日は竿を持ってきていませんし、ただひたすら眺めているだけ。
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