2016/12/28

年末に向けて

年の瀬です。
私も昨日で全ての業務を終了しました。

年末年始って非常に暇なものですから、普段はあまり読まない種類の本を区の図書館から借りてきました。
タイトルを見ての「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ借り」です。


















こういうビジネス書の場合、少し古くなると意味がなくなってしまうような気もしますが、逆に深く考える事ができるという考え方もあります。
著者が当時考えた検証に加えて、さらに数年経った後の状態を知っている自分の検証を合わせて考える事ができると思うのです。

何はともあれ、時間が余っている年末に向けての備えとして。

2016/12/25

太平山の隠し酒

近所のスーパーに食料品等を買いに行ったとき、日本酒売場の棚でふと目に入った一本です。

残り一本だったようなのですが買いました。

太平山は秋田の小玉醸造のお酒ですが、私も四谷の太平山酒蔵(たいへいざんさかぐら)が好きなものですから、このお酒にもレーザービームを照射させてしまったのでしょう。
そしてこの一本、純吟(55%)なのはともかくとして「蔵元の隠し酒 番外酒」なんて書いてある。


























ラベルには書いてありませんが、小玉醸造さんは昨今主流になりつつある生酛造りを基本としているのです。
私も生酛というと福島の「大七」をまず思い浮かべてしまいますが、生酛はいまや酒造りのトレンド(というか行き着く場所のひとつだったのでしょう)なのです。

私としては絶対に燗です。
そして肴も欲しくなるお酒ですよ。
少し前の季節ならば鮭の白子、今だったらハタハタでしょうか。

秋田の若手(?)蔵元集団のNEXT5のお酒も大好きな私ですが、この太平山はまた別の意味で大好きです。
また四谷に秋田料理を食べに行きたくなってしまいました。

2016/12/18

みむろ杉と一歩己(いぶき)

先週は忘年会で虎の門へ。
四谷駅で中央線から丸ノ内線へ乗り換えるのですが、まだちょっと時間が早い。
そこで四谷の鈴傳でお酒を見ることにしました。

いや二本買いました。
左は奈良、今西酒造の「みむろ杉特別純米 辛口 露葉風 無濾過生原酒 28BY」。
右は福島、豊国酒造の「一歩己(いぶき)純米無濾過生原酒」です。
飲んでみたかったお酒、また「要冷蔵」を二本も買ってしまいました。


























みむろ杉は「露葉風(つゆはかぜ)」という奈良県産の酒米を60%に削ってます。
酸味と果実香があって爽やかな一方、旨みというか味もある、そしてきれいにキレる。
ラベルに「辛口」と書いてはありますが(もちろん日本酒度+6ですので)辛口を謳う酒ではないでしょう。
冷蔵庫出しの温度(冷酒)では非常に良い印象です。


























そして55度くらいのとびきり燗(暖めすぎました)にしても崩れない。
人肌燗(35度)くらいになっても味の方向性は殆ど変わりません。
しかし冷酒の時とは全く異なる方向性を見せて頂きました。

一方の一歩己、酒米は美山錦で精米歩合60%です。
これもジューシーです。
酸味はみむろ杉ほど来ない感じですけど丁度良い。
これも冷酒では非常に良いですね。


























みむろ杉を熱くしすぎたので、こちらも無理に熱く燗にしてみたのですが熱燗(50度)では駄目でした。
けれどもぬる燗(40度)以下になると断然美味しくなります。
この温度帯になると冷酒のとき感じた酸味が効いてくるのでしょうか。

近所ではなかなか会えないお酒、飲んでみる価値がありました。

2016/12/11

晩秋の善福寺公園

毎日散歩する善福寺公園。




















銀杏の葉もほとんど散っています。

この落ち葉をガサガサするのが大好きな、うちの柴犬のモミコ(正式名称はモミジ)。


もう冬です。

2016/12/10

紀土と貴

地元である西荻窪の三ツ矢酒店、マイオ君と散歩のついでに二本買いました。


























和歌山の平和酒造「紀土」の純米酒、そして山口の永山本家酒造場の「貴」です。

紀土の方はコストパフォーマンスも高いのですが、その理由はこの精米歩合でしょうか。
80%という磨いていない米なのですが。


























そんな従来の常識であるデータが意味の無いものに思える完成度。
日本酒は変わってきていると思います。
燗にするともっと良い印象です。

一方の貴、2013年の「VINTAGE」などと記されております。
個人的には日本酒はワインのようにビンテージやらで市場価格が左右されないものであって欲しいと思っているのですが。


























私の好みで言わせてもらえれば(季節もありますが)燗が美味しい。

どこの蔵も攻めていますね。

2016/12/09

旭菊 生酛純米

夕暮れの西日暮里を歩いていた時に、ふと入った酒屋さんで購入しました。
福岡県の旭菊酒造生酛純米です。


























24BYですので一昨年の造りなのですが、個人的に飲んでみたかったお酒です。


























そう、生酛のお酒というものを色々と試してみたいと思っているのです。
自分の生い立ちやらなにやらを意識してしまうと、どうしても秋田や東北のお酒に目が向いてしまいます。
全く縁も無い福岡の生酛のお酒というコンセプトで飲んでみたいと思ったわけです。



























懐かしい日本酒の味の一つとでも言いましょうか「栗」のを思わせる味、それから追ってくるように感じる酸味。
「綺麗」な方向ではありませんが、印象を残しながらもさらりと切れて行く感じでしょうか。

燗にすると幾分酸味の主張が薄れ、味(旨み)が際立ちます。
しかし酸味が無くなった訳ではなく、酸味が脇役になって味を引き立てるようです。

晩秋の一本には贅沢な経験をさせていただきました。

2016/12/02

田酒

今日もマイオ君と夕方散歩に出かけました。
昨日は三ツ矢酒店が定休日でしたが、今日もそちら方面へ。

マイオ君を店の前のベンチで待たせ、店内を物色しているとNさんが「田酒一本残してありますよ」と。
ありがとうございます。


























こいつは甘さが曲者です。
甘さといっても昔の日本酒の甘い辛いではありません。
ある意味果実の糖分のような感じです。
少しバナナのような香りがします。
一方酸味が少ない(冷だと僅かに感じる)ようなので、爽やかな方向の酒ではありません。


























燗にしました。
熱いと駄目なのですが、ぬる燗(40℃)か人肌燗(35℃)だと美味しいかも。
いややっぱり冷(常温)か?
難しいお酒ですね。

2016/12/01

神亀と刈穂

マイオ君三ツ矢酒店に行くのが日課(毎日ではないですが)です。
マイオ君を店の前のベンチに繋いでおいて、私は店内でお酒を探しています。
配達から帰ったNさんがいつもベンチに繋がれたマイオ君と遊んでいてくれるのです。
マイオ君も街中で配達中のNさんが運転する軽バンを見つけると尻尾を振りながら嬉しそうに寄って行ってしまいます。

今日もマイオ君と西荻南の方面に向かいました。
しかし今日は木曜日、三ツ矢酒店の定休日でした。
仕方なく桃井方面に歩き、クイーンズ伊勢丹へ。

ここもマイオ君が好きな場所なのです。
とはいえ、マイオ君はいつも駐輪場で買い物をする私を待っているだけ。
けれどもこの店の前を通ると必ず駐輪場に自ら入って行ってしまうのです。

今日は三ツ矢酒店が定休日だったものですから、ここでお酒を買いました。


























秋田は刈穂の超辛口+12は始めてだと思います。


























神亀は一時期すごく飲んだお酒です。


























当時(端麗辛口に慣れていた頃)の私には異様とでも言うくらいインパクトのあったお酒でもあります。

両方とも四合瓶、燗で飲むことを前提に選びました。
面倒くさいものですから、電子レンジで「チン燗」するわけです。
神亀にいたっては熱燗(50℃くらい)どころか湯気が立つくらいまで温めちゃいます。
ほんわかと栗のような香りが立ってきます。

燗のお酒ってやっぱり良いですね。