2016/06/26

夏の酒 その2

三ツ矢酒店マイオ君とお酒を買いに行きました。

本日はこの二本、もちろん四合瓶です。


























左の青森の西田酒造店の「田酒 純米吟醸白」。


こちらに書いてあるとおり白麹を使用しているらしい。
白麹といえば普通は焼酎に使用するもの。
けれでも最近はこの白麹を日本酒に取り入れている蔵が出てきているようです。


























この押してくるけれども綺麗な酸味が白麹由来なのでしょうか。
甘味と酸味のバランスがとても良い感じです。

試しに燗にしてみましたが、この酸味は燗に向かないものでした。
甘さと苦さが立ってしまいます。
冷酒で飲んでもらいたいと作った酒でしょうから当然でしょう。

さてもう一本はこれも青森の鳩正宗「鳩正宗 夏純」です。
夏らしいクリアボトル。


























青森県産の華吹雪という酒米。
こちらもまた別の酸味があって夏酒らしい。
しかし先の田酒ほどの酸味ではありません。
酸味と同時に甘味が来る感じ、ちょっとピリッとしながらキレて行きます。

こちらも一応燗にしてみました。
やはり酸味が駄目になり少しベタっとした感じになってしまいます。
ただ味の部分は思ったほど悪くなりません。
とは言うものの、燗にするべき酒ではないですね。

実はこれとは別に秋田酒類製造の高清水の純米大吟醸を用意していました。
香りもそこそこありすっきりとしていて上品です。
少し甘めかなとは思いますが。
ある意味クラシックな吟醸酒という感じ。
値段も安いのが嬉しい。

それと比べると、上記二本はやはり個性が出ています。
その個性が「これからの日本酒」になるのかどうかは判りませんが、面白くなってくるような気がしました。

2016/06/12

夏の酒

暑い夜に楽しむ為のお酒を集めてきました。
左の二本は近所の三ツ矢酒店にて、右の二本は東京駅グランスタ内のはせがわ酒店にて。


















冷蔵庫に冷やしておく事を前提としているので、全て四合瓶です。
それでも四本もとなるとひんしゅくを買うのでしょうが、買ってしまったものは仕方がありません。

岩手の「赤武」純米酒です。


今回の四本の中で、この一本は特に夏向け商品ではないものの果実的な風味もあり、冷やしても美味しいお酒です。
しかしこおのお酒だけは燗で試しましたが、かなり良いですね。
「浜娘」は何度か飲んだことがあるのですが、この赤武は初めて。
調べたら2014年から始めた銘柄だとのこと。

続いては天山酒造、七田の「夏純」。


苺のような僅かに酸味のある甘さ、そしてアルコール度数が14度ということもあるのでしょうか、ジュースのようにゴクゴクと飲めちゃいます。
爽やかです。

そして秋田、日の丸醸造のまんさくの花「爽々酒」。


裏に書いてある通り、微炭酸で爽やかです。
僅かにオレンジのような柑橘系の味がこれまた良い。
ひとつ難点が。
冷蔵庫の中で栓が数回外れていました。
出し入れの際にぶつかってなのか、炭酸によるものなのかは不明です。
とりあえず別のお酒のきつめの栓に取替えて冷蔵庫に入れる事で解決しました。

最後は新潟、大洋酒造の「無想」純米吟醸原酒。


























まずものすごくメロン。
甘味(酒の甘辛の甘いでなく)と酸味。
それからなんだろう、わずかな苦味というか渋み。
まとわりついてくるのかと思うと意外ときれたりもして。
とにかくてんこ盛りなんです。
正直日本酒ではなく、ウイスキーを飲むモードになりました。
肴いらない、というか合う肴が思いつかない。
アルコール度数は17度と高めです。
そこで加水してみました(水道水で)のですが、これが意外と良かった。
確かに味は薄まるのですが元々濃い味ですし、酸味は逆に出てくる感じがします。
水割りですね。

色々飲んでみると面白いですね。
元々は「自分の一本」を見つけるために色々なお酒を探し始めたのです。
しかし最近、この一本を見つける事は不可能なんじゃないかと思うようになったのです。
これって蔵元が毎年同じお酒を作るはずだ、という勝手な思いがあってのこと。
実際には同じ銘柄でも毎年僅かに味が変わってくるのは当然のこと。
さらに蔵元も「つくり続ける」ことより「より美味しい酒を作り出す」方向に向いている現代です。
自分の一本を探すことは忘れて、毎回新たな作品を味わって楽しんだ方が楽しそうです。

2016/06/11

にほんしゅほたるにて

土曜日の夕方、神田のにほんしゅほたるに来ました。
いろいろなお酒が飲みたいなぁと考えたとき、ほたるには60mlのグラスがあった事を思い出したのです。
呑み比べできます。

神田にあって、しかも土曜日というのに殆ど満席。
幸運なことに丁度カウンターが一席空いていました。

まずは長野県、佐久の芙蓉酒造の「よよいの酔」
一杯目だったのでビールのように一気飲みしてしまいました。


























木屋正酒造、而今の特別純米。




























続いて東村山の豊島屋酒造の「屋守(おくのかみ)」純米。
自宅近く、西荻窪の善知鳥(うとう)さんで飲んでから気に入っているお酒です。


























裏のラベルのヤモリ(屋守と書きますもんね)が可愛い。


























60mlグラスで頼んでいたのですが、一杯づつ頼むのが面倒になりました。
一気に3種類お願いすることに。

左は近江の美富久酒造、山廃純米夏のにごり酒。
中央は山口県の八百新酒造、雁木の夏辛口純米。
右は成田の鍋店(なべだな)、不動の夏吟醸無濾過生。




















申し訳ないことに、お通しの煮物とポテサラしか頼まずにお酒だけ二合いただいてしまいました。
そう考えると、こんな使い方もできる便利なお店です。