夕方になってしまったのですが、かいぼりした井の頭池を見にいってきました。
既に作業は終了し、道具の片付の最中のようです。
本当ならばどんな魚が生息していたのかを見たかったのですが、やむを得ません。
情報によると、鯉はともかくとして、大半がブルーギルだったようです。
我が家の近所の善福寺池も同様だと思います。
これは先日散歩中にIPHONEで撮影した写真です。
杭の周辺に魚が群がっています。
体長20~25cm程のブルーギルです。
ここまで育っているとほぼ無敵でしょう。
カワセミやサギでは太刀打ちできず、カワウでさえ持て余すのではないでしょうか。
また釣った事のある人ならば判ると思いますが、背ビレにトゲがあります。
想像ですが、魚を「飲み込む」鳥達にとっては良い食料ではないのかもしれません。
トンビのように脚で捕獲し、喰いちぎって食べるタイプの鳥が居てくれればと思います。
このブルーギルの繁殖の影響か、善福寺池ではスジエビやメダカは殆ど居なくなりました。
それだけでなくタニシやカワニナ等の貝類も居ません。
カエルや、一時期あれほど居たアメリカザリガニの姿さえも。
おそらく大量のコイの影響だと思っています。
こちらは完全に無敵です。
何でも食べる雑食性とその巨体を維持するために食べる量。
浅瀬にも平気で入ってきますから、そこで育つ小さな生物にとっては脅威です。
ヤゴやオタマジャクシ、タガメやタイコウチ、ゲンゴロウ等の水棲昆虫が生息できるのはコイの居ない学校のプールのみ。
水質云々の前に、蛍など生息できるはずもありません。
昔はコイを食べる習慣がありました。
定期的に川や水路、池で捕獲する事が、生息数の調整を支えていたのではないでしょうか。
かと言って、現在の善福寺池や井の頭池のコイを食べる気にはなかなかなれませんが。
「魚を捕らないでください」「エサを与えないでください」と看板が立っています。
しかし放置しておく状態が自然なのではありません。
ましてや人間の生活の場に隣接した自然というのは、本来は人間も加わった食物連鎖によって成り立っていたはず。
その食物連鎖の最上位に居た人間が抜けてしまえば、そのバランスが大幅に狂うというのも当然です。
捕獲したり殺生するというのは反自然保護的に捉えられがちです。
けれども、それによって成り立っていた自然というのもあります。
人間が捕獲する事を止めれば生物が幸せになる?
そう単純ではありませんし、それこそ人間の驕った考えではないでしょうか。
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