ピンクフロイドのニューアルバム「The Endless River(邦題:永遠)」が昨年発売されました。
実は私は今年になってからこのニュースを知り、当然購入。
既にリチャード・ライトは他界していますから、残っていた音源を使ったアルバムなのだとは思います。
ウォーターズが主導した「The Wall」は今でも凄いアルバムだと思っています。
しかしウォーターズが去り、ギルモアとライト、メイスンの3人となったピンクフロイドの集大成は「The Division Bell(邦題「対」)」ではないでしょうか。
三人のセッションを元にするものではない本アルバムは、確かに物足りない部分はあるでしょう。
しかし上記の前作がリリースされた1994年から20年です。
懐かしいピンクフロイドのサウンドとして聞かせていただきました。
そしてもうひとつ、ギルモアがソロアルバム「Rattle That Lock(邦題:飛翔)」を出しましたね。
前作「On an island」が2006年ですからこれも9年ぶり。
久しぶりに「こんなギルモア」や「あんなギルモア」が聞けるアルバムです。
いや、あえてピンクフロイド色を出さないギルモアとでも言いましょうか。
個人的な意見ですがギルモアの一番の素を感じられるのは、ソロではなく「ピンクフロイド」としての演奏だと思ってしまうのです。
逆に言えば、ピンクフロイドでのギルモアこそギルモアなのでは。
極端な事を言えば、ロジャー・ウォーターズがリーダーであった頃のピンクフロイドでさえ印象に残っているのはギルモアが奏でるピンクフロイドだったのかも。
両方のアルバムを聞き比べていると、この残った音源で作成されたピンクフロイドのアルバムの方に力を感じてしまうのです。
この「The Endless River(邦題:永遠)」はピンクフロイドの最後のアルバムという事になるでしょう。
ウォーターズやバレットが中心を担っていてもピンクフロイドはピンクフロイドでありました。
彼らが脱退してギルモアが率いるようになっても、それはピンクフロイドに違いない。
各々の力が大きなものを残したのではないでしょうか。
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