子供の頃、確かおばあちゃんの家で鰹節を削った記憶があります。
私の実家では鰹パックでした。
鰹節をちゃんと削りたいという思いから、メルカリで購入してしまいました。
色々出品されている中で、京都の有次のものを。
包丁の世界では「西の有次、東の正本」などと言われます。
私はどちらの包丁も所有していませんが、これは「ブランド品」にしてみようかなと思い。
分解すると、このようになります。
もちろんメルカリの中古品ですから鉋などには使用感があります。
箱の底にはヤニがありますが、これは桧の樹脂です。
トレー(というのか)の底板は桧なのですが、かなり油が乗っている感じ。
ここから油が出たのでしょう。
実際、桧の香りが物凄い。
刃物屋の有次の「刃」はどうかというと、錆びはそこそこ有りますね。
いずれにしても手入れ要です。
表向きは綺麗そうなのですけどね。
見てくれの汚れを落とします。
本体はラッカー塗装(フェンダーのギター同様)でしょう。
燃料用アルコール(メチルアルコール)で拭きます。
脱脂力が強いですし、多くの有機溶剤よりは対象へのダメージが少ないです。
そして針葉樹特有の「ヤニ」も落とせます。
一番の要である「刃」は抜いて磨きました。
スチールウールで全体の錆落とし、そして刃を研ぎ直し。
早く鰹節を削りたいという気持ちもあり「そこそこ」の手入れで済ませてしまった感はありますが、削るのには問題ないところまで研ぎました。
よくよく見ると、箱の鋲が浮いているところもあります。
ゆくゆく直して行きましょう。
ネットで注文したにんべんの枯節がとどきました。
削ります。
少し厚いでしょうか。
鉋を調整します。
本当は鉋の調整のために木槌を購入しようと思っていたのですが、我が家に有った木材の端材で十分でした。
刃をほんの少し動かすには、木槌だと重すぎる気がします。
軽い端材で鉋を叩いて調整。
薄くなりましたね。
しばらくはこの状態で行こうと思います。
そして鰹節の削った部分、美しいですね。
日々の楽しみが増えました。
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