前回に続きまして、また砥石です。
愛知県は三河産の名倉砥を手に入れました。
元々は羊羹型の砥石も産出していたのでしょうが、現在ではこのような形で入手できるものが殆どなのでしょう。
あったとしても目玉が飛び出るような値段のはず。
天然砥石は「枯渇」したのではなくて「産出しなくなった」のだと思います。
そもそも需要が激減(というか殆ど無い)しているでしょうから。
勿体無いなぁと思います。
私も初めて触ったのですが、京都丹波の仕上砥石とは全く違う柔らかさ。
そしてこんな形の砥石を使うというのは?
「砥泥(砥グソ)」を使うのです。
京都丹波産の仕上砥石(木端)に摺ってみます。
やはり柔らかいようで、白の砥泥が出てきます。
そう、包丁(刃物)は砥石でなく砥泥で研ぐべし。
私も人から教わった訳ではないのですが、少しづつ「研ぐ」を理解してまいりました。
本日は各包丁を軽く研いでみます。
いや、せっかく砥泥を出したなら使い切りたいというセコい考え。
とりあえず7本の包丁を研いでみました。
元々研いでありますから「刃を整える」という気持ちで。
良いのではないでしょうか。
これまでも砥泥を出して研ぐという事はしてきたんです。
京都丹波の仕上砥石は複数持ってますので、それを摺り合わせて泥を出すという方法。
これは砥石の面直しにもなりますので一石二鳥でもあるのです。
この三河の白名倉は石としては柔らかくて面白い。
京都の粘板岩とは全く異なりますね。
料理人でもない私が、こんなことをする必要はないとは思うのです。
しかしこういった事を体感するかしないか、自分は体感したいと思ってしまう。
さらにこの石の能力やらを知ることができたら楽しいと思います。
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