2014/02/15

エギ(餌木)フライ

いつぞや、エビをイメージしたフライを作成した投稿をしました。
これは現在でも続いておりまして、いろいろ試作してみたりはしています。

イカ釣りに使用する仕掛けで、日本古来のルアーとも言われる「餌木(えぎ)」というものがあります。
表面の模様は魚をイメージするものが多いのですが、特徴的なのは滑らかにS字にカーブしたフォルムです。
私が思うに、これはやはり「エビ」なのではないでしょうか。

そんな訳で、餌木のような「海老反り」しているようなフライは出来ないか?と思ったのです。
結局辿り着いた形はこれです。


















マッカーチン・エギー(McCartin Eggie)
Hook : TMC7999 #2
Tail : Amherst pheasant ttail / orange
Rear Body : Silver Flat tinsel
Rear Throat : Spey  cock / orange 
Rear Wing : Speckled guinea fowl / red
Front Body : Orange seal's fur ribbed with silver oval tinsel
Front Throat : Guinea fowl / red
Front Wing : Mallard / red

このマッカーチン・エギー、前回のエビフライの時と同様、アメリカザリガニをイメージしました。
ニジマスに咥えさせたい!と考えています。

今回の「餌木」フライの特徴は長いフックの前後に2種類のフライを巻くという形状です。
肝となるのは、後ろのフライは水中でも形状を保つ傾向のあるクイルウィング、前方のフライは水中でペシャンコになるフェザーウィングとすること。
これにより「海老反り」状態の形状を作ります。
さらに後ろのスロートは海老の脚をイメージとするスペイコックやヘロン等の長いファイバーのスロート、前方のスロートは海老のヒレをイメージする割りと固めのスロートとします。

#4~#1/0位のサイズのフックやウォディントンシャンクを使用するフライになると、通常のウェットフライのマテリアルではなく、バックテールやスクィレル等のヘアーを使う事が多くなります。
これはクイルやフェザーの長さに限界がある為でもあるのです。
この餌木フライの場合は通常のウェットフライに使用するマテリアルで長さ30mm程度のシャンクにドレッシングが可能です。

マテリアルを替えれば、様々な餌木フライに。




















スージー・エギー(Susie Eggie)
Hook : TMC7999 #2
Tail : Gold pheasant tippets 
Rear Body : Gold Flat tinsel
Rear Throat : Silver pheasant 
Rear Wing : Silver pheasant quill
Front Body : Dog fur ribbed with gold oval tinsel
Front Throat : Peacock blue neck
Front Wing : Mallard

またまたスジエビです。
フロントスロートにピーコックを使用したのは、近所のスーパーでクルマエビを見たから。
美味そうだとは思いつつ、高いので思いとどまりました。
スジエビとクルマエビが混ざってます。


















モ・エギー(Mo Eggie)
Hook : TMC7999 #2
Tail : Bronze mallard
Rear Body : Silkfloss with gold oval tinsel
Rear Throat : Silver pheasant 
Rear Wing : Hen pheasant quill
Front Body : Dog fur ribbed with gold oval tinsel
Front Throat : Brown partridge
Front Wing :ronze mallard

これはモエビ。
河口付近で使えるかもしれないし、ヌマエビの生息地域でもよし。
脚はシルバーフェザントではない方が良いかも。

今回、フロントボディに「Dog Fur」などという物を使いました。
そう、我が家のマイオ君の毛です。


















今の季節、生え変わりの為アンダーコートの毛が抜け落ちます。
ブラッシングする度にごっそり採れるので、入物に入れて保存することにしました。
他の動物の毛と一緒に、このようになっています。


















この餌木フライ、使用するマテリアルは、いろいろ試すことができます。
本流ではもちろん、渓流の落ち込みでも投げてみたいと思ってます。

もうすぐ渓流解禁です。


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