2016/09/09

独り 酒ト壽

夕方独り飲みに出かけました。
最近家呑みが多いので、たまには街の空気でも感じたいと。
地元西荻でも良かったのですが、電車に乗って飯田橋まで。
駅から坂を登り、路地に入って酒ト壽に。
今日も暑かったですのでまずは生ビール。




















アワビ肝和とナス揚浸し(ヤマだったようです)。
空のジョッキの替わりに福井の九頭龍をグラスで。




















もう九月に入りましたが、暑い季節のお酒には和え物やお浸しがちょうど良い感じがするのです。
島根の出雲富士「純米秋雲(あきも)」を。


























少し変化を付けたかったのでホヤを注文。




















これには栃木のクラシック仙禽の無垢を。


























続いても生酛、島根の天穏の無濾過純米。


























やはり時代は生酛でしょうか、私も美味しいと思います。
それも様々な方向で個性が出て来ていますので「酒米」と「酵母」だけでは予想できない日本酒が今後増えていくのではないでしょうか。
生酛って米麹と米と水を混ぜた酛の状態で長時間(とはいえ約二日間)すりながら置くという工程ですよね。
先日も飲んだ新政の亜麻猫は当初は白麹酒母を使うところから生まれましたが、酛の段階つまり麹カビの働きによるデンプンやタンパク質分解の段階で生まれる副産物が独特の風味を産む重要な要素なのかもしれません。
少し前に「塩麹」が流行しました。
私自身も味噌造りしましたが、味噌も麹と塩と大豆から成るもの。
麹の潜在能力というのは思っているよりも凄いのかもしれません。
そもそも日本においては酵母を培養するよりはるか昔から種麹屋さんが麹の培養を始めています。


そんな事を考えながら飲んでいたら「これ食べてください」と穴子を。
ご馳走様です!




















酒ト壽、本当に良い店になりました。
金曜日の今日もふらりと来たにも関わらずカウンターに座れます(予約取らないんです)。
「酒場」はこうあって欲しいもの。
もちろん私が席を立つ頃はカウンター席も全て満席でしたが。

実はこの後、神保町のビストロアリゴにも顔を出しました。
独りですし、いつもの通りカウンターなので難なく入れました。
独り呑み、楽ですよ(負け惜しみでなくて)。

0 件のコメント:

コメントを投稿