最近書いていませんでした。
久しぶりです。
スマートフォンの世界でのニュースです。
成長に陰り…焦るサムスン 「やらせ」でライバル中傷が発覚
韓国のサムスン電子が、ライバルである台湾の電子機器メーカー、HTCのスマートフォンなどについて、アルバイト学生を雇い、ネット上に「誹謗(ひぼう)中傷」を書き込ませていたことが発覚した。
台湾の公平交易委員会(日本の公正取引委員会に相当)が4月17日までに、調査に入った。
スマホ市場で快進撃を続けるサムスンだが、HTCを筆頭とする台湾や中国の新興勢力が猛追。
成長に陰りが出ており、その焦りが、“ネガティブキャンペーン”につながったとみられている。
(2013年04月18日 産経新聞より抜粋)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130418/its13041811110000-n1.htm
誰でも自分が「汚い」人間でありたいとは思わないでしょう。
まず自分自身がそれを良しとしないでしょうし、他人からそう見られる事も恥じるはず。
こうした考えを全ての人間が抱いているはず、という前提で社会というものが成り立っている。
しかし「他人から汚い人間だと見られる事」がないだろうと考えた場合はどうでしょう。
「自分自身が良しとしない」という自制だけが唯一残された理性です。
ネットの世界では誰もが匿名で意見を述べる事ができるという事こそが一つの利点である事は確かです。
しかし匿名の世界だからこそ、そこで書き込んでいる自分自身を「自分ではない」と錯覚する事も可能なのかもしれません。
個人が大多数を装うことも出来るし、別人になりすます事も出来る。
さらに遂行したい大義なんてものががあれば、なおさら自身の倫理感を捨て去る事など容易でしょう。
台湾のHTCになんとしても勝ちたいという大義が先行しまくったサムスンなのでしょう。
もう既に「汚い」事をしているという感覚は無いはずです。
そしてこれも先日のニュース
YouTubeに自称日本人の「ボストン・テロ祝福動画」がアップ、"韓国人のなりすまし"と疑う声多数
(2013年04月16日 Aol Newsより)
http://news.aol.jp/2013/04/16/boston-terro/
事の真相は判りません。
しかしテロ事件の重大さはもちろんですが、このような行動を取る感覚は一般人には理解不可能ですね。
ここに先にも述べた「匿名性」と「大義」が見え隠れします。
自ら顔を出し、パスポートを見せた上での行いであれば、その主張に同意せずとも納得するでしょう。
この人物は、まず「自分は日本人だ」とした上でこの様な動画をアップしました。
一方で顔も隠し、これ以外の自分の身元は隠している。
もし日本人が同じ行動をしたとして「自分は日本人だ」とだけ名乗り、この主張する必要があると思うでしょうか。
明らかに自分の主張ではなく、日本人ならこうする(あるいは、こうあるべき)という大義が先行していると考えてしまいます。
他人を貶める事によって、自分が上に行った様に感じる感覚。
けれども、それは当人の狭い世界の中でのみ、世間の評価は下がるという事を理解すべきです。
もちろん、その世界の広さを理解する事が出来ないからこそ、躊躇無くできる愚行なのでしょうけれど。
恥ずべき行いであり、感じるのは「哀れみ」だけです。
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