2014/12/23

笹祝 亀の尾純米

夏子の酒」という漫画がありました。
劇中では「龍錦」という未知(一旦は途絶えてしまった)の酒米を使って山田錦に勝る酒を作る、そしてその酒米の栽培に当たっては無農薬でなければならないという。

今日手に入れたお酒は「笹祝 亀の尾純米」なのですが、この「亀の尾」という酒米こそ劇中の龍錦なのだと言います。


























山田錦という米は確かに凄いのでしょう。
各蔵元によって様々な味わいを出しているのは事実です。
しかし山田錦の酒の安定度というのは、呑む側でさえもある程度予想してしまう位に大きいように思うのです。
そしてこの酒米は寒冷地に向かないという事実。
米所として知られる新潟でさえも上手く作れない米。
そんな中で北国で栽培できるかつての酒米を掘り起こそう、というのは拍手を送りたいです。

今日の笹祝は精米歩合65%。


























このお酒がそもそもフルーティーやら水の如しとやらを考えていないのは事実です。
際どい立ち位置なのでしょうね。

万人に受け入れられる物を作ることが良い事では無いというのは誰もが判ってはいます。
とは言え、どんな商売においても人様からお金を頂ける商品を作らなければならない。
その商品の「何」にお金を払うのでしょうか。

笹祝は良いお酒です。
人に伝える難しさを感じる酒です。

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