2019/07/15

HF

我が家でキッチンで使っている耐熱ガラスの計量カップ。
理化学用ビーカーです。

















この目盛等、エッチングかなと思いましたが、エナメルのようです。

巷の話題となっているフッ化水素、ガラスのエッチングに使用されます。
私も使う(使ってもらう)時があります。
用途は磨りガラスの製作です。
図面に「クリアガラスフッ酸処理」と記載したりします。
現代では表面に貼るシートを含め、様々なガラス装飾の手段があります。
けれども、あの独特の表情を作るには無くてはならない処理の一つ。
しかし毒劇物です。

このフッ化水素、武器への転用や開発につながる恐れがあるものを規制する「輸出貿易管理令」の対象品目となっています。
弱酸でありながら二酸化珪素と反応するという特性を持つ為、先に書いたようにガラスの加工に使用されました。
さらにウランの濃縮(少量のウラン235を大多数のウラン238と分離する)にも使用されます。
こちらの特性が上記の「輸出貿易管理令」の対象品目とされる最大の理由なのでしょう。
現在27カ国(間もなく26カ国になる)の「ホワイト国」、つまり信用の置ける国であれば輸出管理上の規制が緩やかになりますが、通常は厳重に管理されるべき物品と言う訳です。
超高純度のフッ化水素、主に半導体製造に使用されるレベルの物の生産は日本が独占しています。
半導体生産が屋台骨の韓国ではありますが、今回「ホワイト国」から除外されるとしても輸入できなくなるのではない。
輸出を規制するのではなく、使途や量等の厳格化です。
別に後ろめたい事をしているのでなければ、騒ぐ話しではない筈なのですが。
因みに韓国が「ホワイト国」と認められたのは2004年。

ところで2004年といえば小泉内閣の時代です。
そしてこの年、拉致被害者が北朝鮮から帰国するという出来事がありました。
ついこの間のトランプ大統領の電撃訪朝ではありませんが、小泉首相が訪朝し交渉を進めた結果この快挙に結びついた訳です。
その頃の幹事長は安倍さんだったでしょうか。
先日のこと韓国の議員が指摘した「日本から北朝鮮への戦略物資の輸出の摘発」という過去。
日本国内のどの団体が密輸を図ったかは周知のことだと思いますので、いずれにしても核開発をしたい北朝鮮としては、フッ化水素はなんとしても欲しいはずです。

当時不思議だと思った拉致被害者の電撃帰国、どんな手土産で納得させたのでしょうか。
その交渉の餌として、まさか韓国の「ホワイト国」指定なんて含まれてないですよね。
小泉「お隣の国をホワイト国と認めたが、当然そちらを経由しての戦略物資の輸入は認めていない。韓国経由で輸入するなよ、絶対にするなよ。」
金「ニヤリ」
もちろん韓国経由での密輸入は原則不可能な筈なのですけれど。
韓国が北寄りの政権になった場合「原則を破る」のを見越しての、結果的に15年掛かりのトラップだったなんてことは・・・まさかね。

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