今日も善福寺川をお散歩です。
暖かくなって、ザリガニが動き回っているらしく、その捕食された状況も目立ちます。
珍しいのは原型を留めていて中身だけ食べられているもの。
乾燥してアスタキサンチンの赤い色素が目立ちます。
水中を歩いているのを見つけました。
やはり目立ちますからね。
一時は「大繁殖」などと言われたアメリカザリガニです。
しかし魚と比較して運動性能に劣ること、そしてこの目立つ色。
鳥達の格好の餌になっているようです。
川面を見ていると、ライズリングが。
オイカワが何かを食べているようです。
ふと護岸の上に設置してある鉄の手摺を見てみると。
蜘蛛の巣に虫達が沢山掛かっているではないですか。
ユスリカは当然として、カゲロウ(メイフライ)も結構掛かっています。
蜘蛛達も食料がある場所を判っていらっしゃる。
これはフタバコカゲロウのメスの亜成虫(ダン)でしょうか。
そしてこちらは色が違いますが、同じフタバコカゲロウの成虫(アダルト)のオスのようです。
オスとメスでは複眼の大きさの違いが顕著です。
生きているのも見つけました。
これは亜成虫のオスですね。
そしてこれも亜成虫、メスのようです。
あまり気にしていなかったのですが、よくよく見てみると川面から羽化するカゲロウがたくさん確認できます。
先程のオイカワ達はユスリカはもちろん、少し大きめのカゲロウをも捕食しているのでしょう。
注意して見ているとカゲロウのみならずトビケラ(カディス/セッジ)も居ますね。
トビケラの仲間も非常に多く確かではありませんが、ウルマーシマトビケラのように見受けられます。
こんな護岸された善福寺川でも里川のように水棲昆虫が居るようです。
夕方になるとツバメも水面近くを滑空しています。
これらの昆虫の羽化した瞬間を狙っているのでしょう。
またセキレイはもちろん、ムクドリやハトも水辺の泥をしきりについばんでいます。
まさに昆虫達が羽化するなどの活動が活発になっているという事でしょう。
岸辺にハトがいます。
何か落ち着きがない様子。
どうやら護岸の排水穴(写真中央の上)の巣からヒナ鳥が落ちてしまったようです。
そしてヒナ鳥は既に食べられている模様。
それでも親鳥達がなんとかしようと思っているのでしょうか。
やはりカラスのようです。
親鳥達がなんとか抵抗しようとはしていますが適うわけがありません。
カラスが親鳥達を追い払い、ヒナ鳥を食べています。
善福寺川、こんな醜いコンクリート護岸の川ではありますが、目を凝らしてみると様々な生物達の営みを観察できる川でもあるのです。
四大文明を育んだ川があります。
海水で生息できる生物もいますが、殆どの生物が淡水を必要としている。
川の畔には生物達が集まります。
大きなキャパを持った川は人という生物の営みさえ育んでくれるようです。
一方、このちっぽけで人の立入りを禁止している善福寺川でも、ちっぽけな生物達の文明を育む程度のキャパがあるようです。
この川のキャパをちっぽけにしたのは人間の所業だとは思いますが。
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