多摩川に行って来ました。
中央高速の稲城ICの見える場所。
今日はここでやってみます。
すぐ上流側は狭い瀬になっています。
このトロ場が、溯上魚が瀬の前で一息つく場所だと見込んだからです。
それにしても、こういった本流でのフライフィッシングは風の影響が大きい。
今日のお供はSCOTTの#8とLLBEANの#4という両極端な2本。
この風の中では#4はちょっと無理、川幅はたいした事ないのですが、SCOTTの硬い竿を振ります。
産卵なのか、巨体の鯉達が岸辺近くでバシャナシャやっています。
本当はマルタが上ってきていないだろうか?との考えだったのですが、見る限りはその気配はありません。
しばらくして#8のSCOTTを少しだけ弓なりにさせる奴が。
鯉をスレで掛けてしまったのかと思いましたが、口にフッキングしている様子です。
ランディングネットも使わず、岸辺に引っ張り上げました。
バスですね。
それも痛々しい感じの。
毛鉤は先日サクラエビのフライの時に作った「マッカーチン・ミニ」です。
多分このバス、この毛鉤を「アメリカザリガニ」として見てくれたはずです。
さてどうしましょう。
バスは釣った場合リリースしてはいけない事になっています。
川原に放り投げておけば、トンビやカラスが食べてくれるのですが。
しかしこの痛々しい魚体と、今迄の癖でバーブレスフックをスルッと抜いてリリースしてしまいました。
我ながら甘いなぁ。
風のせいでキャスティングが上手くいかず(という事にしておく)、竿を畳んで移動しました。
少しバイクで下流の方に向かい、二ヶ領上河原堰(にかりょうかみがわらぜき)へ。
宿河原堰より上流、主に川崎市への水の供給を行うための堰です。
上流側、水深はそれほどないのでしょうけれども広大なプールとなっています。
この堰も東京都側に魚道が。
各々の段でプール状になっており、溯上魚が休みながら次の滝に挑めるようにしてあります。
マルタも入っていないかな?覗いてみると、やはり鯉だけでした。
堰堤の下流側に周ってみます。
魚道への道はオープンなのに対して、滝側への道はコンクリートブロックでガードしてあります。
もちろん「こちら側に上ってくるな」という事でしょう。
それでも夕方、滝の下ではサギ達が獲物を狙っています。
先程のコンクリートブロックを抜けて上る小魚達が、ここで立往生しているのかもしれません。
今年も六月頃になると、先の魚道を沢山の鮎たちが上ってゆくかもしれません。
こちらの滝側に来てしまい、力尽きてしまう鮎もいるはずです。
しかしそれはそれで、このサギ達のような、それを待っている生物達も存在するわけです。
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