2014/04/27

羽村取水堰

今日は羽村取水堰にやってきました。




















言わずと知れた玉川上水の取水口です。
取水側はプール状になっています。




















この堰が設置されたのは1654年(承応3年)。
近くの井の頭を流れている上水の水源でもあるのですが、現在井の頭近辺を流れる水は昭島にある多摩川上流水再生センターからの高度二次処理された下水です。
とは言え、その水が井の頭公園駅近くで捕れるカワニナを育んでいるのも事実です。

堰の下、下流側です。














水温は高め、藻が繁殖しています。
滑りやすいですけれども、浅くて安全なので子供達の遊び場になっているようです。














そしてここにも魚道が設置されています。














上流側の端部には格子が設けられていますが、サクラマスのサイズではどうでしょうか?














魚道の形式は先日訪れた二ヶ領上河原堰(にかりょうかみがわらぜき)と同様です。
この魚道以降(堰の下)は秋川漁協の管轄になります。



















魚道が設置されたのは2002年。



















左の流れが魚道から、右の流れが堰からの流れです。



















魚道ではありませんが、自然の流れ込みもあります。
多摩川の場合、岩盤の上の堆積物が多いのでしょう。
地形によって地上にて見える流れになったり、地下の見えない流れになったり。
地下の見えない部分を流れている水量は見当が付きません。
この流れも突如池のように存在し、堰の下に流れ込んでいるものです。



















そんな流れにもオイカワらしき魚達が。



















水中にカメラを入れて撮影してみました。
今、釣などのお供にしているカメラはPanasonicのDMC-FT4。
防水なので落としても平気ですし、こんな事もできます。



















こんな事も楽しいのですが、東京都水道局の施設を紹介するために出歩いているわけではありません。
本来は釣りに来ているだけなのです。
川底に敷き詰められた穴あきブロックの穴部分にヒゲナガカワトビケラのピューパ(蛹)のシャックが大量に。
トビケラの中でも大きな種類、食べ応えありますから魚達にも好評な餌です。

特に川底から羽化の場である水面まで泳いで上昇する蛹、他の陸上の昆虫では考え難い形態です。
ガスを内包した大きな腹部と遊泳に伴いうごめく脚。
そもそもウェットフライのウィングは、このピューパのアブドメン(腹部)なのではないかと思っているのです。



















よし、今日もやってやる!
と意気込んだのですが、結果はアブラハヤのみ。

多摩川、優しくないなぁ。

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