2013/12/21

ハックルケープ

既に12月です。
いろいろ整理やメンテナンスが必要です。

趣味のフライフィッシング、特にフライ(毛鉤)の材料となる鳥の羽、獣の毛などの管理は重要です。
ウール100%の服と同様のケアだ思えば良いのでしょうけれども、私もそれなりに対策を講じています。
私はこれらの素材を3つのアルミボックス(アイリスオーヤマ製だったと思う)に入れております。
勘合部も凹凸になっており、虫等の侵入も防げる構造です。
年に一度は富士フィルム製の「カビシャット」を入れ替え、シリカゲルの状態を乾燥状態にし、マテリアルの保存に気をつけています。

これはハックルケープの入ったボックス。


















このハックルケープ(雄鶏の首から背にかけての部分)に関しては、かつてドライフライに熱中した人にとっては、まさに生命線とも言うべきマテリアルであった訳ですし、それなりに投資もしているはずです。
ハックルの良し悪しがフライの浮力を掌っているともいえます。

ですから私も大事に保存しようと思っているのです。
昔購入したハックルの一部です。


















「バードミディアムジンジャー」、ビッグオーク(かつて存在した吉祥寺店)のプライス(安い)まで付いておりますが、10年程昔に購入したものでしょう。

今、巷では「クリー(Cree)」というハックルがとんでもないプレミア価格となっているとのこと。
その「クリー」と呼ばれる基準に関しては所有しておらず良く判らないのですが、この「バードミディアムジンジャー」と似ている感じのようです。
白黒に茶(黄)が混ざったような。
私のこのハックルも「バード」ではありますが、少し黒が混ざっています。
中心のストークに近い部分のみが黒で、グリズリーのようにハックル幅に渡る黒ではありません。


















特に背に掛けての部分は黒色が多いようです。


















そもそもクリーという色調のハックル、伝統的な「アダムス」を巻く際に使用するとの事。
アダムスはグリズリーとブラウンをミックスして巻くというのが基本だと思っていました。

では、この「黒」が多少入りぎみの「バード」はどうでしょうか?
きっとアダムスに合うべき「クリー」はもっと黒の分量が多いのではないかと想像します。
このハックルで巻いたとすると幾分明るめの色調になってしまいそうですが、そこそこ良い感じにはなりそうです。
一度試してみる価値はありそうです。
特に最近トラディショナルなドライフライを作る事から遠ざかっていますし。


















テールにも「バード」を使用、ボディはシルバーフォックス、ウイングはグリズリーのヘンハックルです。
フックはTMC100SPBLの#12を使用しました。
やはり明るめ、というよりジンジャー色が強くなってしまいます。
アダムスか?と問えば疑問かもしれません。
しかし毛鉤としての性能には問題なさそうです。

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