2015/07/28

今年も秋川荘で

毎年のように来ている秋川荘です。
「魚等を捕るな」と書かれている善福寺川や善福寺池(逆に外来生物の宝庫でメダカさえ居ない)の近くに住む我々としますと、自然を学ぶ場所という意味ではここまで来なくてはならないのです。

先日まで雨が続いていたこともあり、水は多少濁ってはいます。
次男はこの岩から飛び込むのが好きなのです。


























私も子供達と一緒に川に潜ったりもしましたが、ずっと付き合う必要も無く(子供は子供同士)、釣りをすることにしました。

秋川でもこの辺りでは放流された山女魚やニジマスの殆どが夏前に釣りきられてしまうという印象です。
しかしサケ科の魚達が少ないだけで、コイ科の魚達は沢山居るのです。
我々は「外道」などと言ってしまっているのですが。
ヤマベ(オイカワ)、オスで婚姻色がでています。




















そしてカワムツ。
小さい割には尾びれの大きさが立派。
運動能力は侮れない感じです。




















果敢に毛鉤に飛びついて来ます。














































これはカワムツのオスでしょうか。
黄色い尻ビレがヤマベ(オイカワ)のオス同様に大きくなっています。




















でもサケ科の魚を釣りたいのです。
大岩の脇に毛鉤を流すと今までと別の魚が出ました。
しかしフッキングできず。
毛鉤を取り替えて喰わせます。
真鍮のビーズヘッドを着けた重い毛鉤を咥えたのは25cmのニジマスでした。
もちろん放流されたものなのですが、尾びれが大きく発達しているようです。

実はこの場所にはもう一匹ニジマスが居ると判り、そちらもフッキングさせたのですが寄せる段階で落としてしまいました。

久しぶりに秋川荘近くでのニジマスです。
今日は良しとしましょう。

2015/07/26

夏用の春鹿と五橋の純米酒

三ツ矢酒店に買い物に来たのですが、ちょうどイベントの最中のようですね。


























きっとこの柴のご主人は試飲の最中なのでしょう。
どうぞどうぞとの言葉に誘われ、私も二階の会場に上がりました。
奈良の春鹿(今西清兵衛商店)と山口の五橋(酒井酒造)の試飲会でした。


















殆ど試したと思います。
その中で買ってしまったのはこちら。
右が春鹿の「純米超辛口 中取り」、右は五橋の「純米生原酒 five・グリーン」です。
どちらも限定品です。
黒ラベルで揃ってしまいました。


























今日三ツ矢酒店に行ったのは、ジンを買うためだったのです。
夏ですから。


























春鹿の超辛口から行ってみました。
きちんとグラスも冷やしておきました。


























日本酒度+12の辛口、糖分を削ぎ落としたという感じですね。
香りはありませんが味はある(味を残したいという方向だったのでしょう)。
酸度1.7と書いてあるのに酸味を感じないのはなぜでしょう。
これほど辛口であるのに(さらに夏限定でもあり)爽快感で呑む酒ではなさそうです。

もう一方の五橋に行きます。


























香りがあります。
これが今まで日本酒で感じたものではない方向の香り。
こちらも日本酒度+3の辛口方向、酸度は2.0ですからかなり高め。
それでいて舌に絡みつくほどの味が来ます。
好き嫌いの別れる方向ではないでしょうか。

日本酒は間違いなく好きです。
でも今日はボンベイサファイヤのジンが美味しいと思ってしまうのかも。

2015/07/23

八海山 特別純米原酒

久しぶりに八海山の四合瓶を買いました。
特別純米原酒、夏季限定のお酒です。


























冷蔵庫に入れておいて冷で呑むための四合瓶です。
涼しげでサッパリしたお酒であろう、という予想だったのです。


























予想とはかなり異なりました。
酸度はそこそこあるものの、かなり甘口。
夏限定の酒とは考え難い。

しかし、よくよく八海醸造のHPでのお勧めの呑み方を読むと「キンキンに冷やしたショットグラスに」「氷温(マイナス12℃程度)に冷やした八海山特別純米原酒を注ぎ・・・」と書いてあるではありませんか。
つまり旨みを残した酒を温度で飲んでくれ!ということなのですね。
ビールに例えて良いものか判りませんが、エビスをキンキンに冷やして呑むという感じでしょうか。


















今日はグラスを水道水で洗って多少冷やし、四合瓶は冷蔵庫には入れてありました。
これでは冷やし方が足りないという事ですね。
この瓶は冷凍庫に入れておくことにします。

肴にはどうか?と思うのですが、干し終わった梅干を食べました。
こちらも常温ですが、梅干は少し冷えているのが好きですね。
そもそも、味がまとまるまで少し時間がかかりそうです。


















あらためてキンキンに冷やして試すことにします。

2015/07/20

土用干し

気象庁は7月19日に関東地方の梅雨明けをしたと発表したようです。
そして立秋前の土用ということになります。
つまり梅を干す頃ですね。

6月に仕込んでおいた梅干18kgほど、梅酢が上がって完全に浸った状態になっています。
天気も良さそうですし、一挙に干します。




















いろいろ考えた挙句、ザルではなくコールマンの食器乾燥ネットを使用しました。
安いし、折りたためる、虫の心配も不要ですから。
特に重要なのは干すスペースです。
ザルを何枚も平置きできるスペースはなかなか有りません。





















梅雨の明けた夏の日差しが梅を直撃しています。
きっとこの日差しが大事なのですね。

3日間干し、再び洗って乾燥させたカメに入れました。




















表面に塩の結晶が浮いて乾燥しています。
一方内部は未だ水分を保っている様子。
つまり暫く放置して梅の実全体が均一な状態になるようにせねば。

干し終わったのは半分だけなので、追って残り半分を3日間干します。
もちろんつまみ食いしました。
しばらく寝かせる方が良さそうです。
まとまりはありませんが、現段階においてはほとんど成功と言えるでしょう。
時間とともに味を確かめたいですね。

2015/07/18

ぜんまいの綿毛

これは私が毛鉤を巻くときに使う材料のうちの「ダビング材」という種類の材料です。


我が家で幼年期を預かっていた盲導犬候補生のマイオ君の毛も保存してあります。
左半分はほぼ獣毛です。
ウサギやリス、オポッサム、キツネ、ビーバー等々、また染色してあるものもあります。
右半分は主に伝統的なウェットフライを巻くためのダビング材で、手前の二列は各色に染色したシールズファー(アザラシの毛)、奥の二列はシンセティックマテリアルで本来はシールズファーの代替の為のものだったのでしょう、国分寺の沢田賢一郎氏のブランドであるサセックスのサーモウェブです。

新たにダビング材を追加しました。
ぜんまいの綿毛です。
購入はこちらの「n-VISON」から。


















日本においてはテンカラ用の毛鉤のボディの材料として古くから使われていました。
春にぜんまいを収穫した際に生じる副産物です。
いや、確かに毛鉤を作っている人間から見れば「こりゃ使える!」ということになりそうな「副産物」です。


















西洋毛鉤では植物由来のダビング材は、私の知る限りありません。
和洋問わず、あくまでも手軽に入手できる材料を使っていた結果が現在の毛鉤パターンのスタンダードになっているだけだと思うのです。
しかし英国では、ある時代に入手困難な素材をあえて使うという方向に向かったというのも事実です。
これは「毛鉤釣り」という釣りが、英国においては庶民の釣りではなかったという事も影響しているはずです。
植民地から輸入される様々な鳥獣類の羽根や毛を毛鉤というレジャーの道具にできるのは、当時の英国ならではでしょうね。

しかし日本においても毛鉤釣りは「山」に住む者しかできない特別な釣り。
キジの羽やぜんまいの綿毛を使う釣りを出来るのは、山に住む者にしか無い特権ともいえるのです。

さて、せっかくの和素材ですから和式毛鉤に仕立てましょう。
逆さ毛鉤にしました。


















ハックル(蓑毛)はキジです。

このぜんまいの綿毛、我々毛鉤釣師がどれだけ必要としようとも微々たる量です。
食用にするぜんまいから排出される綿毛を使いきるほどには至らないと思います。
それでも排出物(ゴミ)が多少でも売物になるのならば良い事ではありませんか。

先にも書きましたが、毛鉤の材料なんて入手できる範囲での工夫の結果。
私もハリスツイードのジャケットの毛玉(鞄のストラップが摺れる肩部分に特に生じる)を毛玉取り機で取ったカスもダビング材に出来ないかと思い使ってますからね。

恐らく素材としての優劣は死ぬまで判らないでしょう。
逆に判らないからこそ別の素材を試してみたくなるのです。
そう、判っているならばこれほど浪費することはないのです。

2015/07/12

武蔵五日市の駅近くで

久しぶりに秋川です。
駅からすぐの河原が秋川橋河川公園バーベキューランドになっています。




















梅雨が明けて最初の週末ということもあるのでしょう、賑わってます。
買い出しのためでしょう、カーステをズンドコ鳴らしながら頻繁に車が出入りします。

私はコンビニおにぎりで昼食を済ましましたので、ここには寄らずに釣りをします。
このすぐ下流に堰堤があり、狙いはその場所です。
予想はしていましたが、釣れるのはこいつらばかり。




















ずっとアブラハヤと呼んでいたのですが、どうやらカワムツ(またはヌマムツ)のようですね。
この大きさのくせに大きい毛鉤にも果敢に(警戒せず)喰ってきます。

日も傾き、バーベキュー広場の方に戻りました。




















あれほど賑やかだった河原にヒグラシの声が。
このバーベキューランド、17時で終了なのです。
さっきまで若者達が泳いでいた流れにライズも始まっています。

既に毛鉤がほとんど見えない状況の中投げ続けましたが、フッキングできずに終わりました。
ニジマスだろうと思っているのですが、釣れなかったので判りません。
本日は外道のみ。

2015/07/11

七月の小菅川

気象庁によれば関東地方の梅雨明けは7月21日頃とのこと。
しかし今週末は久しぶりに晴れました。
小菅川に出掛けました。


路肩にバイクを停めズボンを脱ぎ(道路上で脱いでるのですが大丈夫でしょう)、タイツを穿き、その上からノースフェースのショートパンツ(海パン)を穿きます。
水温も上昇してきたのでモンベルのネオプレーンソックスは既に不要、代わりにウールの登山用ソックス、その上からダナーのウェーディングシューズを穿きます。

今日のタックルはアキスコの7.6ft 6pcのフライロッドとWF3Fのラインを巻いたエーベルのリールです。
一応シマノの3.6mのテンカラ竿も持ってきていたのですが、今日はフライでやってみましょう。

水温は18度、ただし雨続きだったため水量は多い。
この前の楽な小菅川ではありません。




















かなり渋い状況でした。
ガガッと来たにも関わらずフッキングできなかったのが2回。
ガガッと来たらテンションを緩めて魚の喉に送り込もうと頭では意識していたのに腕が勝手に早合わせしました。

いつもより水量多めの小菅川、やはりラインやリーダーを水面にベタ置きするフライフィッシングは難しいですね。
ラインをベタ置きするということはラインコントロールしにくくなるということなのですが、幾筋もの流れが交差する日本の渓流では様々なテクニックが必要なのは間違いありません。
今回はリーダーを岩井渓一郎モデルの5x15ftにしたのですが、私は岩井さんのように弛んだラインをコントロールできるテクニックはありません。
コントロールしたいのであればショートリーダーにしてラインを水面から離せば良い。
しかしそれではテンカラ釣りを短いロッドでやっているにすぎません。
かといってショートリーダーを水面にベタ置きしてはドラッグを防ぎきれないという難しい問題です。

それでもなんとか16cmのヤマメを一匹だけ上げることができました。
可愛い顔ですね。




















フライラインは頭だけ出した状態、ほとんどリーダー(15ft)のみでキャスティングしていました。
結局ライン(リーダー)を水面からはがして竿を立てて毛鉤を流しました。
つまりフライロッドでテンカラ釣りをしていたに等しい。

いろいろ勉強、および習得しなければならない事がありますね。

2015/07/10

加藤吉平商店の梵

福井県鯖江市の酒蔵、加藤吉平商店(かとうきちべえしょうてん)の梵。
近所の三ツ矢酒店で買って来ました。


















梵 特別限定純米 磨き5割5分」です。


























一応6割以下の精米歩合の場合は「吟醸」を名乗れる酒ではあるのですが、この「梵」は「純米」としているのですね。

酒米は山田錦、掛米は五百万石。
ワイングラスでおいしい日本酒アワード2015で金賞受賞とのことです。


























常温から試しますが、山田錦から想像できる通り上品で綺麗なお酒です。
もちろん派手さはありません。
華やかな吟醸香もほとんど感じません。
香りという点では、先日の石槌の方が立つかも。
値段は三ツ矢酒店価格だと2500円しなかったと思います。
コストパフォーマンスは高い。

冷で試せなかったので、氷を入れて(加水してしまうのですが)みます。
元のイメージの延長、夏の日常酒には良い感じですね。

ぬる燗にしてみると酸が効いてくるのと、このお酒が持っている旨みが感じられるようになります。
特に酸味は程よく残りますね。
肴が必要な酒です。

蔵元も狙っているところであると思いますが、決して華やか酒ではないのです。
日常酒なわけですが、素材は妥協してません。
このクラスの日本酒は難しいですね。
このクラスだからこそ十人十色の好みがあり、この方向がベストというべき方向が無い。

けれどもしっかりとした仕事をしていれば、それ相応の支持者は出てくるものと思うのです。
この梵というお酒にファンが居るのは当然でしょう。

2015/07/05

コンドルクイル

今週末も雨でした。
この季節はなかなか釣りに行けませんね。

仕方がないので、さして必要性も無いのに毛鉤を作ったりします。
和式のテンカラ毛鉤の体裁ではありますが、洋式の毛鉤的な素材の組み合わせ。
和洋折衷という感じの毛鉤です。


















左はピーコックハールをボディに巻き、シルバーのフラットティンセルでリブを巻きました。
しかし実際はクリアーなボディにピーコックグリーンのリブが見える事をイメージしています。
ハックルはレッドのコックハックル(雄鶏の蓑毛)です。

右は黒のコンドルクイルをボディに使いました。
コンドルというのはアメリカ大陸に住むハゲワシの仲間のことのようです。
現在マテリアルとして販売されているのはアフリカ、ユーラシア大陸に生息するハゲワシの仲間とのこと。
クイルのファイバーが太く、ボディ材として巻くと上手いことリブが表現されます。
ハックルは同じくコックハックルですがシルバーバジャーです。

様々な毛鉤をどう使い分けるのか、というと確固たる考えは無いのです。
日中の日差しの中でシルバーのティンセルが効果ありそうとか、逆にコンドルクイルの微細なファイバーのリブが水中で輝くかも、とか。
もしも何万匹の山女魚の群れに上記の毛鉤を百個づつ投げて一定時間にどれだけ喰いついたかを調べることができれば、その優劣を確かめることができるかもしれません。
それは非現実的なことなので、我々釣人は経験と印象をごちゃ混ぜにし、ある決断を主観に任せて行うわけです。

コンドルクイルは実際はコンドルではなくハゲワシの羽根という事だったのですが、ハゲタカという名称もありますね。
Wikiによると「ハゲタカ(禿鷹)- 鳥類のハゲワシ類またはコンドル類の俗称。」と。
さらに「ハゲタカファンド - バイアウト・ファンドの通称。略してハゲタカと呼ぶこともある。」と。

先週末のサンケイの記事です。
「上海株、終値5.8%安…3週続けて金曜日急落 3週間の下落30%に迫る」
SankeiBiz 2015年7月3日より

さらに昨日は
「中国大手証券が2・4兆円の資金を投入 急落の上海株式相場を下支え」
中国の大手証券会社21社は4日、急落している上海の株式相場を下支えするため、共同で計1200億元(約2兆4千億円)以上の資金を市場に投じると発表した。
主要株で構成する上場投資信託(ETF)に少なくとも1200億元を投資する。
異例の協調行動で、さらなる相場の下落にブレーキをかける姿勢を鮮明にした。
21社は「株式市場の安定した発展を断固として守る」とする共同声明を発表した。
上海株式市場の代表的な株価指数である総合指数の終値は6月5日に、2008年1月以来の高値となる5000台を記録。
12日には5166・35をつけたが、その後は急速な相場上昇に対する警戒感が広がって売りが優勢となり、7月3日までに3割近く下落した。(共同)
SankeiBiz 2015年7月4日より

春先から上海株式市場だけが異様な盛り上がりを見せていたわけですが、それが6月を過ぎて一転。
株価が上昇している(上げられている)頃は「銀行からの借り入れ資金で株式売買を繰り返す「信用取引」を個人投資家が短期間で膨らませた」そうですが、まさにハゲタカに乗せられたようです。
すべてハゲタカさんが美味しく頂いちゃったのですね。

ギリシャ問題の報道の裏でもありあまり大きく報道はされていないようなのですが、一大事だと思うのです。
既に下支えに志願(?)した21社は特攻とも言えますが、共産主義の中国ならばこそ。
しかしパニック売りしている個人投資家に対してこれを強要できない中途半端な独裁主義というのが仇になりそうです。

中国政府もなんとか介入しているようですが、どれだけ弾が残っているのか。
近いうちに結果が出てしまいそうです。