新宿の東急ハンズで金物やら素材などを見て廻っていました。
ついでに撤退してしまった紀伊国屋書店の跡に出店したニトリも少し見たりして。
高島屋の方に戻り、食器売場なども。
私は食器も好きなので、どこの百貨店でも食器売場に行くのですが売場は寂しい感じですね。
夕方という事もあるでしょうが、百貨店で常に賑わっているのは食品フロアです。
地下のフロアだけは大賑わい。
「衣」も「住」も既にそれなりにあったならば日々の変化を楽しめるのは、やはり「食」なのかも。
そんな私も「日々の変化」を楽しもうと、一升買いました。
久しぶりの一升瓶でもあり、灘の「櫻正宗」というトラディショナルな一本です。
櫻正宗というと、鶯谷の鍵屋を思い出すのですが、しばらく行ってませんね。
もちろん燗でまったりと飲みたいと思ってのセレクトです。
「焼稀」というのは上等酒ということのようです。
「生一本」とは「自社醸造した純米酒」であることを意味しています。
単一醸造元で製造された清酒だけが入っている、という事ですね。
これは逆に言えば「桶買い」したものではないよ、と言う意味でもあるわけです。
灘や伏見は大手の蔵がたくさんありますから、中小の蔵から桶買いを(つまり下請け生産させる)という事は多々あるでしょう。
今でこそ僅かな生産量の蔵でも、味と品質を高めればで全国的にお酒を売ることができるようになりましたが、一昔前はなかなか難しい事だったろうと思います。
品評会の結果だけだった頃から、雑誌等での評判、今ではSNS等での評判やらで、情報が勝手に飛火して行くような現在。
「〇〇が美味しい」との情報が立つと、あっという間に市場から無くなってしまったりします。
つまり小さな蔵でもチャンスがある訳です。
さて「櫻正宗」ですが、私も久しぶりに飲みました。
昔は自分の「好みの一本」を探すために色々な日本酒を飲んでいたのですが、その「一本」を定めるのは、どうやら不可能だという事が判ってきました。
今は気分や季節に任せて色々な日本酒を飲みたいと思っています。
そう、今回もこの寒い季節に「櫻正宗」のラベルを見て「これだ」と思ったのです。
裏ラベルからも、どちらかというと燗が良いですよ、と。
私は上燗(45℃)から熱燗(50℃)くらいが良いと思います。
燗にすると酸味がほど良い感じ。
さんざん冷えて帰宅した時に飲むと、間違いなくほっとするでしょう。
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