2012/02/13

スノーボード

先日、家族でスキーに行きました。
私自身は2年ぶりでしょうか。
小学生の息子達に経験させたいというのが目的ですが、自分自身も嫌いではありません。
子供達にスキーを教える(上手くはないのですが、一応滑れるので)為、レンタルスキーを借りていましたが、私の時代には無かった「ショートスキー」などというものも体験できました。

子供達もある程度滑れるようになった事もあり、今回は久しぶりにスノーボードで滑ろうと思い立ちました。
実は昔('97~'98頃だったと思います)購入したボードがあるのです。
最後に使ってから、既に10年が過ぎています。

















これは、そのボードのバインディング。
当時の最新モデルだと思いますが、K2とシマノが共同開発した「クリッカー」です。
ボーダーはリフトを降りてからボードを装着する為、座ってバックルを締める作業が必要です。
私の場合、スキーからの転向という理由もあるかもしれませんが、これが面倒で仕方がない。
スキーのバインディングと同様、瞬時に装着できるものが欲しかったのです。

















当然ブーツも専用です。
ブーツ前方の突起を引っ掛けてから踏み込むと、後方の凹部分にバインディングの可動爪がガシッと掛かります。
リリースは橙色のノブのレバーを上方に引きます。
滑走時は橙色のノブを90度回転させ、不用意にレバーが持ち上がらないようになっています。

ボードも問題なさそうではありませんか。

















短い時間ではありましたが、10年ぶりのスノーボードを満喫しました。
そう、ゲレンデの終了時間間際の最後の一本までは。
滑走中、一瞬右足がボードから浮く感じがしたのです。
止まってリリースレバーを確認しましたが、持ち上がっていませんし、ロックも掛かっています。
構わず滑走を続けると、今度は完全に右足が外れました。
つまり、こういう事です。

















バインディングはがっちり止まっていたのですが、ブーツのソールがペロンと。
ボードにキッチリ固定されているソールにブーツを「カポッ」と入れ、木の葉落としで帰ることに。
とりあえず高速滑走中でなく、事故にならなかった事を有難く思うべきでしょう。
15年も経ちますから、当然なのかも。

このK2+SHIMANOのクリッカー、とくにこのタイプは商品としてどうか?と言えば良くないです。
この専用ブーツ、ソフトブーツの体裁ですが全くソフトではありません。
ブーツ内に硬いハイバックが内蔵されているからです。
それにも関わらず、スキーブーツのようにリリースできない。
紐を緩めない限り、ブーツの圧迫を開放できないのです。
後にハイバックがバインディングに装着されたタイプも販売されたようです。
この方がゲレンデでの使い勝手は良いはずですが、クリッカーの長所である携行時の「薄さ」はありません。
シマノは既にボードのバインディングとブーツから撤退、一時期ヨネックスがこの発展型のステップイン方式を引き継ぎ販売していたようです。

実は今回、ブーツに関してはイヤな予感というか、不安があったのです。
これに似た経験が過去にもあったからです。
かつて、イタリア製の「AS〇LO」の登山靴を愛用していました。
ある日突然、今回のように「カポッ」とソールが外れたのです。
最近の登山靴では当たり前かもしれませんが、その靴もビブラムソールを「接着」でブーツに固定してあるタイプです。
スニーカーでも同様の事が起こりますが、樹脂の加水分解というやつでしょう。
スキー(スノボ)ブーツにしろ、登山靴にしろ、ある意味命を預かる道具ですから信頼できるものにしたいですね。
少なくともソールとブーツがグッドイヤーウェルトで縫製されているものにしたいです。
今回のように15年というのは稀なのでしょうが、5年で崩壊するのか、6年で崩壊するのかなんて予想できませんから。

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