2014/02/12

メディアは悪くない

久しぶりにニュースから。

佐村河内守だけが悪いのか?
「全聾(ろう)の作曲家」「現代のベートーベン」などと呼ばれていた「作曲家」佐村河内守(さむらごうち・まもる)氏(50)が、実は「ゴーストライター」に作曲を依頼していたことがわかった。この事件が発覚して以来、CDが出荷停止になったり、公演が中止になるなど波紋が広がり、メディアでは一転して「偽ベートーベン」「詐欺師」などと厳しい批判が出ている。彼は確かに悪い。しかし、「ヒロシマ」や「ハンディキャップ」を売りにする音楽業界、音楽以前に「感動の美談」をありがたがる聴き手の側にも問題はないだろうか?(2014年2月12日 WEBRONZA:朝日新聞社)
http://webronza.asahi.com/culture/2014021000005.html

この作曲家(?)の方、私は存じ上げませんでした。
ほんと世の中(メディアが推すもの)に疎いもので。
















ところで上記の記事(朝日の言説)、『彼は確かに悪い。しかし「ヒロシマや・・・音楽業界」「音楽以前に・・・聴き手の側にも」問題はないだろうか?ですって。
要約しますと、悪いのはこの作曲家(?)と音楽業界、そして聴き手だと。
騙されて「ブラボー!」なんて言っている馬鹿な奴が悪いのだという事のようです。

ところで、よく判らないのですが「感動の美談」はどこから発生したのでしょう?
この論理だと、CDのライナーノーツに書かれていたか、聴き手が勝手に想像したという事なのだという事なのでしょう。

上記の朝日新聞の「言い訳」ですと、音楽業界が「感動の美談」を売り、それを聞き手が勝手に有り難がったという事らしい。
私はこの「佐村河内守」という人が取り上げられているという事も知らなかったのですが、きっと多くの方は誰か(メディア)が取り上げ、持ち上げていたから知る事になったのではないでしょうか。
たまたま曲を聴いて自分で調べ、そして曲を好きになったという方もいるとは思います。
しかし某放送局も密着取材の上ドキュメンタリーを放送していたそうですから、メディアの関与が無かったとは言えなさそうです。

しかし、この「感動の美談」に、朝日は関与していないらしいです(という事を言いたいのでしょう)。
電車の中吊にありました。
「AERAは騙されなかった!」と誇らしげに宣言していますし。
結構な事ではないですか。
これからも正しい(偽りの無い)報道をお願いしたいと思います。

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