フライフィッシングをされている方は、ロッドとリールには結構投資してしまっているのではないでしょうか。
こういった趣味の道具って突き詰めるときりが無いものです。
趣味に限らず、自分の道具というのは、自分で納得のいく最良の物であって欲しいと思うはず。
けれども限りなく高価なものを手に入れれば良いというものでもない。
その基準は人それぞれで、何処に基準を設けるかによってその選択は変わってくるはずです。
私が現在主に使っているフライロッドはこの2本、共にLLBeanのDoubleLという竿です。
以前はLLBeanの店舗にフィッシングコーナーがあったのです。
そしてオリジナルのタックルも多数揃えていました。
アウトドアブームが過ぎ去った日本では完全になくなりましたが、本国では今でも続いています。
手前は7'6"の#4、奥は9'の#5、両方とも4pcのパックロッドです。
両方とも90年台半ばにLLBean吉祥寺店で購入したと思います。
バット部がしっかりしていて、ファーストアクションの方向性、ダブルテーパーのラインを長めに出すような事になっても簡単にダレたりしません。
7'6"の方は、沢でも使っちゃいます。
本当はもっと柔らかい竿の方がパラシュートやフローティングニンフをふんわりと落とせると思うのです。
しかしどんな場所でも「これ1本」で釣るという条件ならば、この7'6"一本をザックに括り付けるという結果になっていました。
オールマイティーな竿なのです。
9'の#5は主に湖や本流でのウェット用です。
この長さですからウェーディングせずに岸から程々にキャストするという使い方がメインです。
中禅寺湖でのフローティングニンフ(モンカゲロウ)をカポッと咥えたレインボー(虹鱒)の記憶が忘れられません。
この2本に限らず、私はパックロッドしか持っていません。
継ぎ目の少ない2pcのロッドの方が、どう考えても性能が良いとは思います。
しかし私の場合、ザックに括り付けて歩いたり、バイクでの移動を絶対条件としていたため、2pcのロッドを手にすることが結局ありませんでした。
コンパクトになるロッドにしか興味がないのです。
そしてリールです。
7'6"用には3MのSystem2 45L。
9'用には同じく3MのSystem2 56L。
共にスプールを2個づつ用意してあって、WF(ウェイトフォワード)とDT(ダブルテーパー)のラインを巻いてあります。
45Lと56Lは直径は同じなのですが、幅が異なります。
当時、3Mのリールはそこそこの値段で買える結構良い性能のリールでした。
見栄えに関して言えば、マシンカットぽさや美しさとは程遠い感じです。
銃器に例えるならば、M16A1アサルトライフルみたいなイメージでしょうか。
コレクション的な物欲を別にすれば、現在のフィールドでの使用では全く問題ないし、信頼できるリールです。
これまでの車でのキャンプならば上記の2本の他に数本の竿(全てパックロッド)を加え、更に子供達用の餌釣り用の竿を数本(長さを数種類)用意してケースに入れていました。
この「図面ケース」に入れて。
最近見ない、「MHWAY」のもの。
ストラップは「MATIN」のクロロプレン製。
カメラ用重量三脚のストラップです。
使いそうな竿を全てこれに詰め込んで持っていくわけです。
さて、この度自転車によってこれらの道具を運ぶと考えた際、出来るだけ荷物を少なくしたいと考えます。
なるべくコンパクトにしたいと考えた末、この竿一本に限定することにしました。
AXISCOの7'6"#4、6pcです。
仕舞い寸法で42cm。
殆ど使用感がありませんが、実際に使ってなかったのです。
小さなザックに括り付けても飛び出さないコンパクトさが欲しかったのですが、DT(ダブルテーパー)#4のラインを投げるには、どうも非力な感じがして。
しかし、今回このコンパクトさに賭ける事にしました。
ただしラインはより軽い#3も用意することに。
その#3ラインを入れるためのリールです。
私の所持するリールの中で最新のものです。
4~5年前に買ったと思いますが、ORVISのバテンキルBBSⅡです。
がっかりしたのは「MADE IN CHINA」と書いてあった事。
ORVISのリール(一部)がイギリス製でなくなってしまったとは考えてもみませんでした。
リールなんてただのライン巻取り器ですし、所詮道具ですから「酷使」してやるつもりです。
#3のDTを巻きました。
これと3MのSystem2 45L+WF#4を試そうと思います。
そして子供用の竿は?
いままで餌釣り用の竿を用意し、現地でブドウ虫を購入したり川虫を採集したりしていました。
ですが、今回は合理的に毛鉤のみにします。
これまで何回か長男(小学6年生)にはフライロッドを試させました。
けれどもラインの長さを自分で調整したり、さらにフォールを体得させるには時間がなさすぎる。
フライフィッシングのレッスンではなく、釣りを楽しむ為に行くのですから、技の習得に時間を取られてはもったいない。
そこで安い「テンカラ」の竿を上州屋で買ってきました。
テンカラならばリール操作やフライフィッシング独特のロッド操作が必要ありません。
これはテンカラが単純だと言っているのではなく、今までの餌釣りの延長線上で入りやすいと思うだけです。
毛鉤は共用できますから、川虫探しに明け暮れることもないでしょう。
このテンカラ用の竿、3.3mで8本継の振り出し、仕舞い寸法で52cmですからコンパクトではありません。
テンカラ竿でも金額を考慮しなければ、もっと仕舞い寸法の短い物もあります。
とりあえず今回はこれで十分です(携帯性を我慢すれば)。
上記のAXISCOの7'6"#4、6pcとともに、これに入れて行きます。
またしても図面ケースですが、これはコクヨのコンパクトなタイプ。
今回は二本ですが、さらにもう一本は入りそうです。
ケースの長さを調整してテンカラ竿を入れると全長56cm、結構な長さです。
ヨーレイカのテント(全長45cm)と一緒にキャリアに括り付けて行くことになりそうです。
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