2020/07/31

アウトバックとベビーパウダー

何十年も愛用しているジョンソン&ジョンソンのベビーパウダー
特に汗ばむ夏の必需品。





















今回はこれを通常とは異なる用途で使います。

私の車は2009年式のスバルアウトバック2.5XTです。
以前も書きましたが、その前も2006年式アウトバック2.5i。
このアウトバックが好きなのです。
特に現在の2.5XTはハイオク仕様ですしリッター10kmも走りません。
けれども、そんな事はどうでも良いと思えてしまう良さがあったりして。

この10年以上を経過したアウトバックに対して、私が唯一不満に思っていることがあります。
ダッシュボードのベタベタです。
アウトバックだけでは無いようなのですが、ダッシュボードが経年劣化でベタベタになってしまう車があるようです。

恐らく「皮」のような風合を持たせるためにウレタン塗装を施してあるもの、そしてそのウレタンを「柔らかく」するために「可塑剤」を添加していることが原因のようです。
例えば可塑剤というのは消しゴム(塩化ビニル製)にも使われています。
デスクの引き出しの仕切用プラスチックトレーに消しゴムを入れていたら、消しゴムとトレーがネバネバにくっついてしまった経験はありませんか?
この樹脂を柔軟にする添加物が年月を経ると悪さをするのです。

私などは使っているPC(Thinkpad)においても、この経験をさせていただきました。
昔の(IBM製だった頃かしら)のThinkpad、こいつも長いこと使っていると表面がベトベトになってしまうのです。
PCとしては使えるとしても、このベタベタでは道具として使えない。
ちなみに今使っているLenovoのThinkpadW541(以前のW530から代わっている)は無塗装で型によるエンボスのみなので、しばらくは余計な心配は不要なはず。

さぁ、このベトベトをなんとかしたいと思うわけです。
そしてネットで検索すると、同じ悩みを抱えている方達の苦労が見えます。
「ダッシュボード」「ベタベタ」と検索すると判りますよ。
その皆様の苦労話の中で試してみようと思ったのが、この「ベビーパウダー」なのです。
どのようにベタベタに効くのかは恐らく誰も理解していない、けれども改善されるという結果だけは先人達が指標を与えてくれた。
私はベビーパウダーの「タルク」に注目しました。
ジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーはタルクと香料のみを原料にしています。
それに対して、例えば和光堂のベビーパウダー(シッカロール)はコーンスターチが含まれていたりします。

この「有機物」を含むベビーパウダーよりは「無機物」であるベビーパウダーの方が良いだろうという勝手な考え、そして我が家の常備品でもあるジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーに賭けてみることにしました。

いや、結局マスキング(こんな複雑な形状なので諦めた)もせずにパウダーをまぶしたのです。

実は2日間そのままにしておきました。
とりあえずベタベタは解消されているようなのですがムラが凄いです。
掃除機で余分な粉を吸い取るも上手くいかない。
結局搾った雑巾が割りと良いようでした(けれども完全に拭き取る事はできず)。
ネットでは呉工業のポリメイトを塗ると良いという情報はあったのですが、これもいまいち良くないのです。

最終手段として塗布したのは信越化学工業のKF-96-50cs」です。
少々テカリ気味ですけれども。

このKF-96-50CSというのはシリコーン(シリコンオイル)です。

こちらの効能については「シリコーン師匠」と言われている方のYoutube(割と最近のもの)で確認してください。
洗車の概念が変わるだけでなく、私などはそこからヒントを得て排水の詰まりやらにも応用させていただきました。

実はこのKF-96-50CSをボディーだけでなくガラスやタイヤ、無塗装バンパー等、車の全ての外装に使っています。
今回せっかくなのでシリコーン師匠のおっしゃるボディー細部のシリコーン塗りもしてしまいましょうか。
たまにすると良いのはこういった部分ですよ。
フェンダーとバンパーの隙間、つまり塗装部品の接触部。
柔らかい歯ブラシにKF-96-50CSを着けて目地部分をゴシゴシと。
先の配水管の詰まりを解消した性能を発揮してくれます。
そもそも離型材もしくは潤滑材として使用されているものなので、固着している汚れを「流動状態」にしてくれるのです。

久しぶりにアイラインもお手入れしますよ。
ボンネットとヘッドライトユニット、バンパー等の隙間にも刷毛で塗ると溜まっていた汚れが柔らかくなって出てくる。
結果ドアノブやミラー付け根から汚れが垂れた跡が生じなくなります。

施工し易い&奥まで行くようにボンネットを半開きにしてます。

この一番雨風を受ける場所の汚れも一気に。

特に有効なのが普段見えないモノコックの裏面。
ウェザーストリップの外側なのですが、ドアを閉めている状態では見えない所。
こういう所には刷毛で多量に塗っちゃいます。
ウェザーストリップのゴムに塗るのも効果的。
潤滑性が著しく改善するのでドアのキシミ音も解消しますし、開閉のスムーズさも増すという。






























私はこのKF-96-50CSで(もちろんシリコーン師匠のおかげで)色々楽になりました。
けれども上記の内装の改善、これはどうなることやら。
結果が見えてきたら、またここに書きたいと思います。

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