2011/11/02

特別純米 南

11月です。
燗のお酒が恋しくなってきますね。

そんな訳で買ってきたお酒がこれです。
特別純米「南」、高知のお酒です。
























仕事の関係で、上野に行った帰りに吉池で購入しました。
近所の三ツ矢酒店にも純米吟醸「南」は置いてあるのですが、特別純米は無いのです。
自分には吟醸酒はもったいないと思っているので、いつもこちらにしてしまいます。
しかし、どちらも非常に安いお酒ですので、今度は純米吟醸に行っても良いかなと思います。
「南酒造場」は年間三百万石の小さな蔵でありながら、プレミアもつけずに安くて旨い酒を作ってくれている印象。
正直、この蔵のお酒のファンです。

「南」の場合は燗が好きなので常温保存しているため、冷で飲んだことがありません。
けれどもキャパが広い感じ、冷で飲んでも良いかもしれません。

日本酒に限らず、お酒を飲む器って大事です。
私が気に入って使っているのはこれです。

















無印良品、白磁シリーズの湯呑(350円!)です。
すりきりで丁度一合です。
蛇の目より少し青味のある釉薬かもしれませんが、お酒の色もよく判ります。
本きき猪口のエッジは薄いと聞きますが、エッジの薄さも程よく、その辺で売っている蛇の目(本ききではないのでしょう)より良い感じ。
一合入るというのも好都合で、自分には五勺とかですと物足りないんです。
ですが、一合蛇の目は結構存在感があるのに対して、この器は非常に謙虚な感じです。
いずれにしても、この白磁の丸い器で飲む方が好きなのです。

ところで、白磁を見ると必ず思い出してしまうものがあるんです。
それは「オオミズアオ」という蛾です。
青白い羽を持ち、その縁と六本の足はワインレッド色。
ずんぐりとした体は白い毛で覆われていて、どこか哺乳類的なイメージ。
頭部からは生える鮮やかな黄色の触角の造形も素晴らしい。
子供の頃、夜明け頃にカブトムシ取りに行くと、薄暗い林の中に月の光のように目に留まったものです。
華やかな美しさではなく、月のような存在です(英名で「Luna Moth」というそうです)。

話が逸れましたが、白磁の色も「月」のような印象だと思うのです。
日本酒にぴったりだと思いませんか?

0 件のコメント:

コメントを投稿