2012/07/19

GTのAGGRESSOR 2.0 マウンテンバイク その2

また、長男の自転車、GTのアグレッサー2.0です。

















ハンドルバーを固定するステムのボルトが「安い」スチール製だとは前回書きました。
しかし、それ以上に小学生の子供に620mm幅のハンドルバーが長過ぎることに気づきました。
実際、私のHARDROCKよりも長いのです。

















いっその事、ステムごと交換することにしました。
外したハンドルバーとステム(上)とこれから取り付けるバーとステム(下)です。


















ハンドルバーはボントレガーのライザーバーハンドル SSR 600mm/φ25.4用です。
私のHARDROCKと同様、「Y'sROAD」での「完成車(TREK)外し品」です。
TREK買う人は、この程度の標準パーツには納得いかないのでしょう。
もっと高級な部品に換装したのだと想像します。
しかしTREKと言えど、このように組んだのが完成車というものなのですね。
「パーツのグレード低すぎない?」というくらいでないと、多くの人が買えるTREKがなくなってしまいます。
けれども、このボントレガーのライザーバーはアグレッサーの設定に対しては高級品です。
ステムは私が以前HARDROCKに取り付けていた「TOKEN」の80mm。
GTの標準品と長さは同じです。

外してみると、重量がかなり違います。
ここでやっと気づきましたが、標準ハンドルバーはなんとスチール製でした。
ステムはさすがにアルミですが、そのボルト6本は全てスチール(これは以前書きました)。
ここまでやらないと、自転車の値段なんて安くできませんよ。
フレームなんて(フォークを除く)殆どコストダウンする余地がありませんから、部品で落とすしかない。

しかし、私はスチール製=安物と言っているのではありません。
「錆」さえなければ、スチールという材料は加工性や強度、そしてコストの面から総合的に最高だと思うのです。
ディオーレでアルミダイキャストで製作している部品が、下位モデルではスチールプレスで作っていたりします。
強度的にはスチールのプレスの方が上なのでは?とも思うのです。
私のHARDROCKのフロントディレイラーは「ACERA」でしたが、先日「DEORE」に換装しました。
取り外したACERAのFDの固定バンドはスチール板のプレス成形、10年の雨ざらし使用の後でありましたが、錆も殆どありませんでした。

この部品を見て私が思い出したのは、第二次世界大戦でのドイツ軍のサブマシンガン「シュマイザーMP40」です。
鋼板プレスを使って合理的に設計された短機関銃ですが、必要無い部品には切削加工やダイキャストを極力使っていません。
タミヤの戦場シリーズのプラモデルを作る時、ドイツ兵の肩からは必ず提げさせている物ですから、ドイツ軍のプラモデルを作った経験のある方ならば必ず「塗装」して持たせたはずです。
ちょっと脱線していますが、いや、スチールって本当は凄いんです。
私も包丁やナイフ等、ステンレス製を愛用してしまっていますが、本当ならば鋼製を使いたいと思います(出刃包丁だけは鋼製を使ってます)。
石川五右衛門の斬鉄剣が「鋼」でないなど考えられません。
性能で考えれば凄いのだけれど、扱いが難しい素材なのです。
要は完全にメンテできるか?なのですね。

自転車のフレームやパーツにアルミやジュラルミンが使用されるようになったのは大きいです。
メンテフリーで初期性能を長く保ってくれます(だから私も10年物HARDROCKを使用できる)。
しかしクロモリ鋼フレームのように、スチールならばアルミフレームの様な大断面部材を使わなくても剛性と靭性を兼ねた部品が可能という事も事実。
金属フェチっぽいですが、使用方法(メンテ頻度)を考慮しつつ最高の素材を与えられた部品は、やはり美しいです。
XTやDEOREのアルミ主体のパーツはさほど気を使わずとも初期性能を保てるパーツ(ステンレス製包丁のよう)、対してALIVIOやACERA、それ以下のパーツは非常に気を使って管理すればかなり凄いパーツ(になるかも)。
実際のところ、シマノはALIVIOやACERAにそのような方向性は持っていません。
錆びたら取り替えれば良いパーツ、ぐらいなものでしょう。
そぎ落としたスチール製パーツシリーズ(日々のメンテ最重要)、ありえないだろうな。

それはともかく、長男のアグレッサー2.0もアルミおよびSUS部品に少し換装されました。

スリムになりましたし、何より軽くなりました(ハンドルバーが大きい)。
シマノのシフター(兼ブレーキレバー)の取付ボルトもスチール製でしたが、SUS製に交換。
スチール→SUSへの交換すべき箇所は多々ありますが(例えばワイヤ類)、頃合を見て徐々に。
ハンドルバーのテーパーが異なる為、懐中電灯型ライトを付ける場所がなくなりました。
ライトの取付けは後々考えます。

品質的にもアップグレードしましたが、短くなったハンドルバーで乗り易くなったはずです。



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