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先日久しぶりにパイプを手にしてから、ちょっと勢いがついたのか、これまた久々の煙管(きせる)です。
超ショートタイプですが、これには理由があります。
もともと、煙管で煙草を吸いたかったのではありません。
以前、確か書いたと思いますが、増税対策の方法としてショートピースをカットし煙管で吸おうと思ったのです。
1本を1/3~1/4の長さにカッターでカットし、煙管のチャンバー(雁首)に差し込むのです。
煙管が長いと煙の温度が下がりますから、ショートピースの味とは程遠い味になるでしょう。
短い煙管にしたのはその辺を考慮してのこと。
これはこれで「節約して吸う」という観点としては良かったのですが、やはりピースの味ではなくなってしまうのですね。
結果、ピースは1/2にしてオリジナルフィルターと共に良い紙で巻きなおす、という方法に落ち着きました。
で、その煙管はどうする?という事になります。
専用の葉っぱを使おう、という事になりますね。
現在販売されている煙管用の煙草葉というとこの「小粋」のみです。
今風のパッケージをスライドして開けると、猫の毛のように細く裁断された葉が現れます。
これが我が国独自の煙草、刻み煙草です。
一つまみして丸めて雁首に押し込みます。
細いため、あっという間に燃えますので、水分を適度に与える方が良いようです。
指をペロッとなめて、濡らしてからつまむと葉っぱが指にくっついてしまいます。
試行錯誤の結果、多めの量をギュッと丸めて入れ、濡らした指でグッと押し込む感じが良さそう。
煙管の旨い吸い方を教えてくれる人が居ないのが悔やまれます。
煙草は加湿した方が美味しいというのは、もはや常識かもしれませんが、加湿しながら保管するというのは結構厄介です。
加湿しすぎるとカビが生えたりもします。
この小粋に関しては乾燥状態で保存、刻みが細いですからすぐに吸水しますので、その都度加湿が良いのではないでしょうか。
紙巻きもシャボン玉を吹くように一旦息を内部に通してある程度湿気を与えると良いです。
それから燃焼速度も重要です。
加湿により燃焼が制限されますが、早い空気の流入は味を台無しにします。
刻みの細い小粋などは、辛い味を発しながらあっという間に燃え尽きます。
これは紙巻でも煙管でもパイプでも一緒。
ゆっくりと少しづつ口の中に煙を入れてゆきます。
そう、肺には入れなくていいのです。
私も既成品の煙草の時は当然のように肺に入れてました。
ですが、パイプや煙管を使うようになってからは、完全に中〇生のようにフカシです。
これは紙巻においても同様で、マニトーや半ピースを巻いたものも「口内喫煙」です。
考えてみれば当然で、味は口内でないと感じられないからです。
それに対し、肺は毛細血管の集中箇所ですので「ニコチン」は強烈に味わい(吸収)ます。
喫煙という行為に「ニコチンの作用」を求めるか、「味」を求めるかで、この行為から得られるものは大きく異なってくるはずです。
この方法で、小粋は一服と言わず五服くらいできます。
小粋は独特の良い香り、なにか浴衣や蚊帳を連想するような印象です。
夏頃に放映される、檀れいの「金麦」CM的な。
もちろん頭の中で作り上げた勝手なイメージも加わってのものです。
小粋に使用されている葉は全て国産の在来種5種とのこと。
同じ煙草といえども、紙巻煙草に使用される種類とは異なります。
「ゴールデンバット」とか「わかば」などの中に、なにか似た香りを感じます。
これらの煙草にも在来種の葉が使われているのでしょうか。
煙管にしてもパイプにしても貴重な作物を無駄にしませんね。
これは「吸わなけりゃ無駄にならないじゃん」ということではありません。
誰かが大切に作ったものを無駄にせず、大切に消費するということです。
かなりジジィになってます。
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