今年、眼鏡を買いました。
老眼が進行しているらしく、iphoneの文字も正直厳しいのです。
眼鏡は大学の頃に買ったものがあるのですが、べっ甲柄のウェリントンタイプ。
ま、アラレちゃんタイプです。
もともと遠視ですので、仕事の時はこの遠視眼鏡を使っているのです。
コンピューターのディスプレーを見る程度ならこれでも何とかなります。
が、外出先で本や新聞、先のIphoneの画面を見る場合には「度」が足りません。
そこで「遠近両用」ならぬ「強弱遠視用」のレンズを使おうと思ったのです。
日常生活では弱遠視部分、近くを見る時には強遠視部分を使います。
これなら釣りの時にも使えるので便利です。
なにしろ、老眼だと毛鉤にティペット(糸)が通らないので、非常に腹が立つのです。
ところで、流行って2~30年周期で繰り返されるんですね。
ちょっと前までは細い眼鏡ばっかりだったのが、最近は太めのセルフレームが流行ってきているようじゃありませんか。
買った眼鏡はレイバン(Ray-Ban)のウェイファーラーです。
実はウェイファーラーのサングラスは前の流行(80年代)からずっと使ってまして、現在は3本持っています。
このサングラスを初めて知ったのは中学生の頃、「太陽にほえろ」でした。
当時、神田正輝演じる「ドック刑事」こと西條刑事がこのサングラスをかけていたのです。
そのサングラスがレイバンのものだとも知らなかったのですが、「これがいい」という結論に至りました。
このドック刑事、80年台頃モデルガンを好きだった事がある人にとっては、かなりインパクトがあったはずだと思うのです。
S&W(スミス&ウェッソン)M59というオートマチックの拳銃、それもニッケルとブルー(黒)のツートンカラー、そして「ドックホルスター(商品化されました)」という特異なホルスター。
刑事役の人はみんなリボルバー(回転弾倉式拳銃)が当たり前の時代です。
実射(当然モデルガンですけど)シーンでは、しっかり薬きょうが排出され、さらに神田正輝が上手にリコイルを演じていたのを記憶しています。
それまでの刑事物にありがちな滅茶苦茶ドンパチと異なるリアルな演技でした。
話が逸れましたが、眼鏡、ウェイファーラーの話題に戻ります。
一番使っているのがWAYFARER-FE MOCK-TORTOISE、2本持ってます。
そして定番ともいえるEBONY、これもFEです。
そして、全く使ったことがないのですが、昔(90年代)買ってしまったWAYFARERⅡ。
レンズの大きさが普通のウェイファーラーと大きく異なります。
ウェイファーラーは、本当に何回も買いました。
失くしたり、壊したりするもんですから。
壊れるのは大抵ここです。
これも、スキー(スノボ)で転倒した時に壊したと記憶しています。
で、よく見ると、この壊したのはFEでなく通常のウェイファーラーでした。
これ最近気が付いたのですが、80年代当時はウェイファーラーに通常のタイプとFEというのがあるということを知らなかったのです。
「なにか、かけ心地が違うな」という感じを持っていた事は記憶しているのですが。
FEとは「Far East」つまりアジア市場向けなのです。
鼻の高さも、掘りの深さも欧米人と異なるアジア人(特に日本人)が普通のウェイファーラーをかけても、なかなか合わない。
フレームの下端が頬に当たってしまうのです。
私もそうでした。
通常のウェイファーラーの傾斜です。
この傾斜が特長ともいえるのですが、それに対してFEの方は。
全く傾斜が違ってますね。
多分、私の使っていた(何本も壊した)のはこのFEだったんだろうと思います。
傾斜だけでなく鼻当ての形状も違います。
これは通常のウェイファーラー
そしてFEです。
前置きが長くなりましたが、今回購入した眼鏡のウェイファーラーです。
上記のサングラス達と違いイタリア製です。
Bausch & Lomb(ボシュロム社)が「Ray-Ban」ブランドを手放したのは90年台後半でしたか。
80年代に一度復活したとはいえ、50年代の遺物であるこのWAYFARERは、一度はなくなってしまったのです。
上で紹介したサングラス達も、実はこの頃に購入したもの。
かけるサングラスが無くなってしまう(よく壊れるし)と思い、まとめて買ったものなのです。
何年か前にルクソティカ製となってしまったレイバンにウェイファーラーが復活しました。
最初は、かなりフォルムを変更した軟らかい形のNEWウェイファーラーでした。
ですが、その後Bausch & Lomb時代そのままともいえるフォルムに変更。
偏光ガラスのモデルも発売されました(釣り用に一時期心が動きました)。
ですがウェイファーラーが復活してくれたので少し安心したのです。
そして最近になって「眼鏡フレーム」として登場したわけです。
これだけウェイファーラー一辺倒で来たのですから、今、眼鏡を作るならこれでしょう。
テンプルの「Ray-Ban」のロゴは正直嫌いなのですが、90年台のBausch & Lomb製でもこのロゴは入っていました(先に紹介したWAYFARERⅡのように)。
でも、これのおかげでヒンジ部分が丈夫になっているはずなのです。
そしてフレームの傾斜は?
完全にオリジナルのウェイファーラーの傾斜です。
そして鼻当ての形状も。
これは難しいですよ、やはりフレームが頬に当たります。
整形でもしようかしらん。
しかし顔を整形するより、もっと手っ取り早い方法を思いつきました。
全く使ったことの無いFAYFARERⅡのテンプルを試しに着けてみたのです。
すると、あーら不思議、傾斜は
殆どFEと同じになるではありませんか。
かけ心地もいつものウェイファーラーFEと同様、違和感無し。
イタリア製になってもヒンジ部品に変更が無かったのが幸いしました。
こうして、久しぶりに購入した眼鏡は半分イタリア製、半分アメリカ製という状態になったのです。
イタリアのルクソティカ社がBausch & Lombのように東洋人向けフレームを作ってくれる事はないでしょう。
それにテンプル部品に成り下がってしまったウェイファーラーⅡもすでにデッドストック。
この「ウェイファーラーFE風」眼鏡は壊すわけにはいかなそうです。
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