2011/06/12

ピース復活

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あの震災でJTのパッケージ工場が被害にあったようです。
この機会にいくつかの銘柄の煙草が廃盤になりました。
チェリーなどの懐かしい銘柄もそのリストに入っていたようです。
この辺は私も数回しか吸ったことはありませんが、香りはなんとなく記憶に残っています。
廃盤にはならずとも、売れ筋の「マイルドセブン」シリーズ以外は、殆どの銘柄が欠品状態でした。
ピースもその影響で6月6日まで出荷されない状況でしたので、久しぶりなのです。

いろいろ意見はあるでしょうが、私はJTの煙草ではピースが好きです。
学生の頃はショートピース(たまにショートホープ)がメインでした。
80年台の後半でしたか、ピースライトが発売されたと記憶しています。
で、味と香りが満足できるのならライトの方がいいのでは、と思い替えた気がします。
その後はあまり考えずにピースライト一辺倒だったと思います。
でも、ごくたまに両切の本物のピースを味わってみたくなる事も。

昨年の増税で、煙草愛好家の方々は様々な方向に向かわれたと思います。
私もそれなりに考えました。
で、向かった方向は嗜好品はより極めるべし、という方向。
昔に愛飲していたショートピースに戻ろうと思ったのです。

















けれどもかなりの値上げですから、いろいろ考えました。
キセルにカットしたピースを挿して吸うという事もしました。
さらにキセルの吸い口部分だけ分解して(なんとかフィルターみたいな体裁です)挿したりもしました。
昔「サザエさん」で「節約」か何かがテーマの時、マスオさんと波平さんが、爪楊枝に煙草を刺して吸っているシーンがありましたが、両切の煙草をできるだけ根元まで吸おうという苦肉の策だったはず。
実際は刺した穴から空気が入ってしまい、うまく吸えなかったのでは?と思います。
まあ、簡単に言えば消費量を削減しようとしているわけです。
その過程で、ピースに代わるシャグ(手巻き)煙草は無いか、と探しもしました。
DRUM、GOLDEN VIRGINIA等のメジャーなものから手始めに、いろいろ味見しました。
シャグ煙草は、やはり欧州製がほとんどです。

最終的に「紙巻煙草」は上記ピースか、またはドイツの「マニトー(MANITOU)の青」を「リズラ(RIZLA)の銀の紙」で巻くというのが、自分の求めている味であるという結果になりました。
そう、ピースもRIZLAの巻紙で巻き直すのです。

















RIZLAの銀は同社で一番薄い紙、たしかヘンプ(麻)製だったと思います。
トレーシングペーパーの様に透けますので、いつだったか飲んでいる時に「タバコ濡れちゃってるよ」と言われた事があります。
とにかく、巻き紙で煙草の味や性質は全く変わってしまうのです。
逆に言えば、紙を工夫すればいろいろな味や性質のタバコも作れるはずです。
農産物である煙草葉を意図する方向に品質改良するのはきっと困難でしょうけれど。

















マニトーの他にもアメリカンスピリットのシャグ煙草も好みの味わいです。
ピースやマニトーより葉の刻みが荒めですので、より燃焼速度が遅めな気がします。
この煙草もマニトー同様「100% ADDITIVE FREE」つまり無添加です。
煙草葉の無添加って、嫌煙者から見ると「?}なのだろうと思います。
でもね、煙草も農産物なんですよ。

















巻き紙が付属なので、この紙を使わないともったいない。
でも、付属の巻き紙は多くの場合紙臭くて使いません。
けれどもその中にあって、このアメスピ付属の紙はかなりレベルの高い紙です。
煙草を巻く際には両切にはしません。
結局、指ではさむ部分の葉は残ってしまいますから。
私の場合、オリジナルのフィルターを一緒に撒きます(このフィルターに関してはそのうち)。
ですので、結果的に両切ピースの場合、1本の葉の分量から2本分作れるという結果になりました。

極めるなどと言っておいて、葉の消費量削減の話だけではないか、と本当の愛好家からは文句が出そうですね。
でも先程「紙巻煙草」に関しては、と言ったように、この過程では小粋をキセルで吸ってみたり、パイプ煙草に手を出してみたりと様々な方向を探った結果なのです。
今では完全に無駄なく、栽培された煙草葉を消費していると断言できます。
また、パイプ煙草に関しては、「新たな領域を知ってしまった」という気がします。
先人達のささやかな楽しみはこれだったのか、と納得してしまいました。
これもまたそのうちに。

また平和(Peace)な時代が来ますように。


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