2011/06/14

ヒラタカゲロウニンフ

今週末、久しぶりに釣りに行こうかと思っています。
私の場合、釣りといえばフライフィッシングです。
若い時はバイクで沢に入っていって岩魚を狙うというのが楽しみでした。
沢を上りながら、キツイ体勢で7ftくらいの短いロッドで木陰や岩の後ろのピンポイントに毛鉤を落とすというような釣りです。
どんどん上流へと登りながら釣り進んで行くというのが基本です。
これ以上行けないという所に達すると崖を上り、バイクを停めた場所まで林道を下って行きます。
使用する毛鉤の殆どはドライフライかフローティングニンフです。
よく言われていたように「ナチュラルドリフト」に徹底していました。

最近はウェットフライの出番が多いですね。
子供たちを川に連れて行くようになってから、沢には全く行かなくなりました。
遊び場を兼ねる、割と緩慢な流れの中で、ゆっくり釣る場合はこの方が向いています。

ところで、今回は試してみたい毛鉤があります。
一応、私の考案した毛鉤です。
「Backwards Hirata Nymph」とでもしておきましょう。
ヒラタカゲロウの幼虫(Nymph)をモデルにした毛鉤ですが後ろ向きなのです。
エルモンヒラタカゲロウでもタニヒラタカゲロウでも何でも構いません、いわゆる「カメチョロ」です。
尾の数で多少は見分けがつくのかもしれませんが、あまり気にしたことはありません。
あの平らな形状が、きっと魚達にとっては「食べ物の記号」になっていると思い込んでいるのです。
もしかすると、既に何方かが作っているかもしれませんけど。

フックはTMCの3769、今回は#10にしました。
ウェットフライを作る上ではメジャーな針です。














通常通り下巻きをします。
ユニスレッドの「Rusty Dun 8/0」です。















フックのベンドまで行ったら、ヘンフェザント(メスキジ)のテイルを固定します。
これがウィングケース兼テイルになりますので、長さはこの時点で見当をつけなければなりません。
また、フェザントテイルでなく、グースクイルやマラード、ムースヘア等、何でも構いません。














さらにヘンネックハックル(雌鳥の首の部分の羽)を一枚固定します。
巻いたときに表側がアイの方向になるようにします。
今回はブルーダン(グレイ色)を使用しました。
ファイバーの長さが適当であればパートリッジ(ウズラ)等でも良いでしょう。 














 ハックルをシャンクに巻きます。














 ここでシルバーワイヤを固定し、後にリブにします。
そしてボディ(ギル)となるハーズイヤー(うさぎの耳の毛)をスレッドに撚りつけます。
後にピッキングしますので、多めに。














ハーズイヤーのモジャモジャボディができました。














最初に固定しておいたフェザントテイルを折り返し、ワイヤで巻きながら固定して行きます。
アイの部分でワイヤを固定し、さらにテイルをディバイドします。
たすき掛けで良いと思います。















テイルがあるので、ウィップフィニッシュは困難です。
ハーフヒッチします。















ボディのハーズイヤーをポドキンでピッキングします。
ヒラタカゲロウなので、横方向に掻きだすのが良いかと。














クリアのバーニッシュでヘッド(テイル)を仕上げます。














上から見るとこんな感じです。
センターを真直ぐ通らなくてはならないフェザントテイルが曲がってしまってますがご了承ください。
テイルをディバイドするのは面倒な作業です。
ですが実際に現場でティペットをアイに通す時に、ディバイドしておいて良かったと思うはず。














それにしても、初めて毛鉤を巻きながらの撮影をしましたが、これは大変な作業ですね。
いままで何気なく眺めていたフライの作り方の本を書いていた方達の苦労を感じました。
それに写真で見ると下手さ加減も露わになってしまいます。
ダイナキングのバイスのジョーに錆びが浮いているのにも気が付きました(磨かなくては)。

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